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J-ROCKET AF in relation to age
結論 高齢の日本人非弁膜症性心房細動患者に対し,出血事象の発現はwarfarinに比べrivaroxabanで高値であったが,脳卒中または全身性塞栓症の発症は抑制傾向にあり,投与にあたっては,リスクとベネフィットを考慮することが重要である。

目的 J-ROCKET AF(rivaroxabanの安全性について,warfarinに対する非劣性を検証)のサブ解析として,rivaroxabanおよびwarfarinの安全性,有効性を患者の年齢別に検討した。安全性の主要評価項目:重大な出血および重大ではないが臨床的に問題となる出血の複合。有効性の主要評価項目:脳卒中および全身性塞栓症の複合。
デザイン J-ROCKET AFは無作為化,二重盲検,ダブルダミー,非劣性試験。NCT00494871。
セッティング 多施設(167施設),日本。
期間 登録開始は2007年6月8日,追跡終了は2010年1月19日。
対象患者 1,280例。20歳以上,30日以内の心電図で確認できる非弁膜症性心房細動患者で,脳梗塞/一過性脳虚血発作(TIA)/全身性塞栓症の既往を有するか,以下の血栓塞栓症リスク因子を2つ以上有する症例(うっ血性心不全かつ/またはLVEF≦35%,高血圧,75歳以上,糖尿病)。脳梗塞/TIA/全身性塞栓症の既往がなく,その他のリスク因子が2つしかない症例は全体の10%までに制限した。
【除外基準】クレアチニンクリアランス(CrCl)<30mL/分。
【患者背景】[<75歳]平均年齢はrivaroxaban群66歳,warfarin群66歳。各群の体重66.7kg,67.5kg。CrCl<50mL/分10.1%,7.9%。平均CHADS2スコア 3.0,3.0。脳卒中/TIA/全身性塞栓症既往71.6%,71.2%。warfarin群のTTR:57.3%。
[≧75歳]平均年齢はrivaroxaban群79歳,warfarin群79歳。各群の体重60.7kg,58.7kg(p<0.05)。CrCl<50mL/分40.5%,45.5%。平均CHADS2スコア3.7,3.6。脳卒中/TIA/全身性塞栓症既往52.0%,50.8%。warfarin群のTTR:69.3%。
治療法 以下の2群に無作為割付。
Rivaroxaban群:639例(<75歳387例+≧75歳252例)。15mg 1日1回投与(無作為割付時のClCrが30~49mL/分の患者では10mg 1日1回投与)。
Warfarin群:639例(<75歳393例+≧75歳246例)。70歳未満ではPT-INRが2.0~3.0,70歳以上では1.6~2.6になるよう用量調整投与。
追跡完了率
結果

●評価項目
≧75歳の患者は全体の39.0%であった。
[安全性の主要評価項目]≧75歳ではrivaroxaban群のほうがwarfarin群より多かったが,<75歳では同程度であり,交互作用が認められた(p=0.04)。
≧75歳:rivaroxaban群25.05%/年,warfarin群16.95%/年,HR 1.49,95%CI 1.02-2.16。
<75歳:14.18%/年 vs. 16.13%/年,HR 0.89;0.64-1.23。
頭蓋内出血については,≥75歳ではそれぞれ4例,6例,<75歳では1例,4例。

[有効性の主要評価項目]年齢にかかわらずrivaroxabanのwarfarinに対する相対的有効性は一貫しており,交互作用は認められなかった(p=0.82)。
≧75歳:2.18%/年 vs. 4.25%/年,HR 0.51;0.20-1.27。
<75歳:0.72%/年 vs. 1.67%/年,HR 0.44;0.13-1.42。

≧75歳のrivaroxaban群では,腎機能にかかわらず安全性の主要評価項目の増加傾向が認められた。
CrCl≧50mL/分:rivaroxaban群23.31%/年,warfarin群13.19%/年,HR 1.75;1.02-3.00。
CrCl 30~49mL/分:27.66%/年 vs. 21.71%/年,HR 1.30;0.77-2.20。
正常腎機能の高齢者において,rivaroxaban群ではwarfarin群にくらべ,有効性の主要評価項目の抑制傾向がみられた。
CrCl≧50mL/分:1.03%/年 vs. 4.22%/年,HR 0.24;0.05-1.16。
CrCl 30~49mL/分:3.92%/年 vs. 4.28%/年,HR 0.91;0.28-2.99。

●有害事象

文献: Hori M, et al.; J-ROCKET AF Study Investigators. Rivaroxaban vs. Warfarin in Japanese Patients With Non-Valvular Atrial Fibrillation in Relation to Age. Circ J 2014; 78: 1349-56. pubmed
関連トライアル ARISTOTLE type and duration of AF, ARISTOTLE-J, ATLAS ACS 2-TIMI 51 STEMI patients, dabigatran,rivaroxaban,apixabanの間接比較, EINSTEIN-DVT and EINSTEIN-Extension, ENGAGE AF-TIMI 48, HAT 1, J-ROCKET AF, J-ROCKET AF renal impairment, JNAF-ESP, Lakkireddy D et al, Lakkireddy D et al, Larsen TB et al, PROTECT AF, ROCKET AF cardioversion/ablation, ROCKET AF elderly patients, ROCKET AF post hoc analysis, ROCKET AF renal dysfunction, ROCKET-AF persistent vs. paroxysmal, SPORTIF elderly patients
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