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WARCEF post hoc analysis
結論 脳卒中既往および駆出率(EF)<15%は,脳梗塞のリスク因子であった。脳卒中既往およびEF低下の心不全患者において,warfarinにより臨床的に意味のある脳卒中リスク低下が得られるかどうかは,さらなる調査が必要である。

目的 WARCEFは,EFが≦35%に低下した洞調律患者をwarfarinまたはaspirinに無作為割付し,warfarin は脳梗塞発症リスクを48%低下させた。心不全患者における脳梗塞発症率は非常に低く,ルーチンとしての抗凝固療法を正当化することはできなかったが,疫学研究より,脳卒中既往は心不全患者の脳卒中リスクを上昇させることが示されている。本研究では,脳卒中リスク因子,さらには臨床的に意味のある脳卒中リスク低下の手段を講じるべきサブグループについて,検討を行った。
デザイン WARCEFは無作為割付試験。
セッティング
期間
対象患者 2,305例。正常洞調律でEF≦35%の患者。
【除外基準】-
【脳梗塞発症の有無別の患者背景】60歳以上は脳梗塞発症例54.8%,非発症例55.3%。男性78.6%,80.1%。EF<15% 16.7%,9.3%(p=0.023)。登録時にwarfarin投与中9.5%,7.7%。心房細動3.6%,3.8%。糖尿病36.9%,31.1%。高血圧60.5%,61.3%。脳卒中既往23.8%,10.3%(p<0.001)。心筋梗塞56.0%,48.2%。
治療法 WARCEFはwarfarin(PT-INR 2.0~3.5)またはaspirin(325mg)に無作為割付。
追跡完了率
結果

●評価項目
脳卒中既往患者の20/248例(8.1%),既往なしの64/2,048例(3.1%)が脳梗塞を発症した。脳梗塞発症率は既往あり(2.37/100患者・年)のほうが既往なし(0.89/100患者・年)より高かった(p<0.001)。
EF 15%をカットオフ値とすると,<15%では14/219例(6.4%),≧15%では70/2,079例(3.4%)が脳梗塞を発症した。脳梗塞発症率はEF<15%(2.04/100患者・年)のほうがEF≧15%(0.95/100患者・年)より高かった(p=0.009)。
重回帰分析によると,脳卒中既往(補正後RR 2.66,95%CI 1.59-4.45,p<0.001),EF<15%(≧15%に対し,補正後RR 2.33,95%CI 1.30-4.18,p=0.005)は脳梗塞の予測因子であった。
脳梗塞発症率は,脳卒中既往+EF<15%では5.88/100患者・年,脳卒中既往+EF<30%では2.62/100患者・年。

●有害事象

文献: Pullicino PM, et al. Recurrent Stroke in the Warfarin versus Aspirin in Reduced Cardiac Ejection Fraction (WARCEF) Trial. Cerebrovasc Dis 2014; 38: 176-81. pubmed
関連トライアル AFFIRM subgroup analysis, AVERROES bleeding, BAFTA, CAST-IST, GWTG-Stroke Registry risk of sICH, Hylek EM et al, MOST factor analysis, OASIS Pilot Study 1998, SPAF, SPAF I-III 1999, SPAF I-III 2000, SPAF II 1994, SPAF II 1996, SPAF III 1996, SPAF III 1998, WAPS, WARCEF, WARSS, WASID, WASID antithrombotic failures, WATCH
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