抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
RESOLUTE post hoc analysis
結論 resolute zotarolimus-eluting stent(R-ZES)留置患者において,1ヵ月以内の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)中断は,有害転帰高リスクと関連していた。1~12ヵ月のDAPTの中断は,ステント血栓症および有害心事象低リスクと関連していた。DAPTの早期中断/中止が本当に安全かどうかについては,ランダム化比較試験にて検討する必要がある。

目的 新世代の薬剤溶出性ステント留置後のDAPTの至適期間は明確になっていない。本論文は,RESOLUTE(RESOLUTE-All Comers:1,140例,RESOLUTE-International:2,349例,RESOLUTE-Japan:100例,RESOLUTE-US:1,402例)の統合データより,R-ZES留置患者において,DAPT中断時期およびステント血栓症,心臓死/標的血管心筋梗塞発症率の関連を検討した。
デザイン 4試験はすべて前向き多施設試験(NCT00617084,NCT 00726453,NCT 00752128,NCT 00927940)。
セッティング
期間
対象患者 4,896例。RESOLUTEの4試験に参加したR-ZES留置患者のうち,aspirinまたはチエノピリジン系薬剤の投与開始/終了日のデータが入手できた症例。
【除外基準】ステント留置日以降にDAPTを開始した症例。
【患者背景】DAPTの中断の有無/中断時期別の平均年齢は,中断なし群63.4歳,1ヵ目の中断群66.6歳,>1~12ヵ月の中断群65.5歳(p<0.001)。喫煙経験59.1%,53.0%,58.4%。PCI施行歴30.7%,27.1%,33.1%。糖尿病29.6%,32.5%,31.8%。心筋梗塞既往25.6%,22.7%,27.1%。LVEF 30%未満1.8%,5.7%,2.1%(p=0.02)。
治療法 aspirinは全例に無期限投与とし,チエノピリジン系薬剤(clopidogrel 75mg/日またはticlopidine 250mg,1日2回)は最低6ヵ月~12ヵ月(至適)投与した。
DAPTの中断はaspirinもしくはチエノピリジン系薬剤の片方または両方の>1日の中断もしくは恒久的中止,長期中断は>14日と定義し,中断時期により中断なし(3,827例),1ヵ月目の中断(166例),>1~12ヵ月の中断(903例)に分けて解析を行った。
追跡完了率
結果

●評価項目
ステント血栓症(definite/probable)は1ヵ月目の中断群6/166例(3.61%)で,>1~12ヵ月の中断群1/903例(0.11%)にくらべ多かった(log-rank p<0.001)。中断なし群は32/3,827例(0.84%)。1ヵ月目の中断群の6例は,すべて>14日の長期中断症例であった。
心臓死/標的血管心筋梗塞は1ヵ月目の中断群6.84%,>1~12ヵ月の中断群1.41%,DAPT継続群4.08%であった。
RESOLUTE-Internationalの2,309例のデータによると,出血は1ヵ月目の中断群0/56例,>1~12ヵ月の中断群2/357例(0.56%),DAPT継続群34/1.896例(1.79%)。

●有害事象

文献: Silber S, et al. Lack of association between dual antiplatelet therapy use and stent thrombosis between 1 and 12 months following resolute zotarolimus-eluting stent implantation. Eur Heart J 2014; 35: 1949-56. pubmed
関連トライアル DECLARE-LONG II, DES留置後のDAPT延長投与, EXCELLENT, j-Cypher, MULTISTRATEGY, PRODIGY, PRODIGY type of stent, RESET, Varenhorst C et al
関連記事