抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
Bjorck S et al Atrial Fibrillation, Stroke Risk, and Warfarin Therapy Revisited: a Population-Based Study
結論 心房細動はガイドラインが示唆するよりも多い。心房細動による脳梗塞リスクは年齢とともに上昇し,80歳以上では高血圧リスクに近かった。脳卒中リスクが上昇している心房細動患者の多くが抗凝固療法を受けておらず,大きく改善できる可能性がある。

目的 (1)スウェーデンのヴェストラ・イェータランド県の約156万人(20歳以上約120万人)のサンプル集団において,心房細動および他の病状に関連した脳卒中リスクを評価し,(2)2010年に発症した全脳卒中患者において,心房細動の影響を検討した。
デザイン 地域住民をベースにした研究。
セッティング 多施設(6施設),スウェーデン。
期間 解析対象の脳卒中発症期間は2010年の1年間。
対象患者 38,446例。当該地域の心房細動患者。
【除外基準】―
【患者背景】ヴェストラ・イェータランド県の全人口における疾患の割合は心房細動2.5%,脳梗塞0.3%,糖尿病4.4%,心不全1.8%,高血圧13.1%,虚血性心疾患3.8%。
治療法 試験期間中投与可能であった経口抗凝固薬はwarfarinのみ。
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
2005~2009年の5年間に心房細動と診断され,2010年のはじめに生存していたのは38,446例(全人口の2.5%,20歳以上の地域住民の3.2%)であった。
2009年,50歳以上の心房細動患者37,200例のうち17,023例(46%)がwarfarinを投与されていた。warfarin投与率は頭蓋内出血発症例の57.8%,脳梗塞発症例の29.9%であった。
2010年の間に,脳卒中は5,426例(脳梗塞4,565例,頭蓋内出血 861例)発症した。
心房細動と診断されていたのは脳梗塞患者の38%(80歳以上では50%以上),頭蓋内出血の23%であった。
心房細動の診断は,脳卒中後の退院時の記録から欠落していることが多かった。
脳梗塞に関する病状別の寄与リスクは以下の通りであった。
心房細動:50歳代4.6%,60歳代7.9%,70歳代11.6%,80歳代20.2%。
糖尿病:50歳代8.7%,60歳代14.5%,70歳代11.1%,80歳代6.4%。
心不全:50歳代4.2%,60歳代7.7%,70歳代6.6%,80歳代10.2%。
高血圧:50歳代26.2%,60歳代27.5%,70歳代26.2%,80歳代23.0%。
虚血性心疾患:50歳代7.4%,60歳代12.8%,70歳代12.1%,80歳代9.4%。
warfarinは脳梗塞リスクを抑制し(OR 0.50,95%CI 0.43-0.57),頭蓋内出血リスクの上昇にもかかわらず,全脳卒中リスクも抑制した(OR 0.57,95%CI 0.50-0.64)。

●有害事象

文献: Bjorck S, et al. Atrial fibrillation, stroke risk, and warfarin therapy revisited: a population-based study. Stroke 2013; 44: 3103-8. pubmed
関連トライアル AFASAK 2 1999, AFFIRM subgroup analysis, ATRIA on and off anticoagulants, Avgil Tsadok M et al, Danish Stroke Registry, Garcia-Rodriguez LA et al, HAT 1, Hylek EM et al, Lakkireddy D et al, NABOR, PROTECT AF, ROCKET AF, ROCKET AF post hoc analysis, SPAF I-III 1999, SPAF II 1996, Swedish Atrial Fibrillation cohort study, Swedish Atrial Fibrillation Cohort Study: net benefit
関連記事