抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
PRACTISE gender difference
結論 発症から4時間以内の女性の来院率は男性より低く,その結果血栓溶解療法施行率は低かった。この差は,女性は年齢が高く,独居が多いためと考えられた。

目的 最近のメタ解析より,女性の虚血性脳卒中患者は男性にくらべalteplase静注療法施行率が低いことが示されたが,その理由は明確になっていない。本研究では,alteplase静注療法の性差およびその理由を検討した。
デザイン PRACTISE(Promoting Acute Thrombolysis for Ischaemic Stroke)はクラスター無作為化比較試験。ISRCTN20405426。
セッティング 多施設(12施設),オランダ。
期間 登録期間は2003~2005年。
対象患者 5,515例。18歳以上,発症から24時間以内の虚血性脳卒中患者。
【除外基準】―
【患者背景】[全体]平均年齢は女性74歳,男性70歳。80歳以上41%,22%。
[発症から4時間以内に来院した1,657例]性別は女性46%,男性54%。性別による平均年齢は74歳,70歳。高血圧55%,48%。心房細動19%,17%。糖尿病18%,16%。脂質異常症38%,39%。現喫煙18%,29%。虚血性脳卒中既往18%,21%。心筋梗塞既往8%,18%。
治療法 alteplase静注。
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
女性は2,778/5,515例(50.4%)であった。
女性の平均年齢は男性より4歳高かった。女性のalteplase静注療法施行率は低かった(11% vs. 14%,補正後OR 0.8,95%CI 0.7-1.0)。
発症から4時間以内の女性の来院率は男性より低かった(27% vs. 33%,補正後OR 0.8,95%CI 0.7-0.9)。入院時のNational Institute of Health stroke scale(NIHSS)スコア中央値(IQR)は女性6(3~13)vs. 男性5(3~10)で,女性の41.6%,男性の42.4%がalteplase静注療法を受けた(OR 1.0,95%CI 0.8-1.2)。
出血性脳卒中発症率,alteplase治療に対する禁忌には性差を認めなかった。

●有害事象

文献: de Ridder I, et al.; PRACTISE Investigators. Unequal access to treatment with intravenous alteplase for women with acute ischemic stroke. Stroke 2013; 44: 2610-2. pubmed
関連トライアル CASES gender, ECASS III, ECASS III additional outcomes, EPITHET, GWTG-Stroke time to treatment, ICARO, ICARO-2, IST-3 18-month follow-up, J-ACT, J-MARS, Power A et al, SAINT postthrombolysis ICH, SAMURAI rt-PA Registry early neurological deterioration, SITS-ISTR elderly, SITS-ISTR sex differences, SITS-ISTR young patients, SITS-MOST multivariable analysis, SYNTHESIS Expansion, VISTA contraindications, 血栓溶解療法後の頭蓋内出血, 前方循環閉塞に対する血栓溶解療法, 脳梗塞患者に対する血栓溶解療法施行率における性差
関連記事