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ACDC Adherence to Treatment of Coronary Patients after a Catheterization with DES Implantation
結論 薬剤溶出性ステント(DES)留置から1ヵ月後~1年以内における抗血小板薬の中断は例外的なものではなく,通常は一時的であり,臨床に大きなインパクトは及ぼさなかった。

目的 DES留置から1年以内における抗血小板薬の一時的中断のリスクについては明確になっていない。本論文では,ACDCのデータを用い,心臓死および急性冠症候群(ACS)リスクについて検討を行った。
デザイン コホート研究。
セッティング 多施設(29施設),スペイン。
期間 PCI施行期間は2008年1月28日~4月28日。追跡期間は12ヵ月(3,6,9,12ヵ月後に電話でコンタクト)。
対象患者 1,622例。期間内に1つ以上のDES留置を受け,1回以上のフォローアップを受けた全例。
【除外基準】―
【患者背景】平均年齢は中断なし群64±11歳,中断あり群65±12歳。各群の女性21.9%,19.2%。現喫煙22.1%,22.7%。高コレステロール血症60.8%,60.5%。高血圧67%,65.7%。糖尿病36.5%,34.3%。PTCA歴27.9%,20.3%(p=0.04)。慢性閉塞性肺疾患9.4%,14.5%(p=0.04)。慢性腎機能障害6.2%,12.2%(p=0.01)。大出血既往1.8%,5.2%(p=0.01)。
治療法
追跡完了率 追跡不能は343例(17.4%)。
結果

●評価項目
DES植込み後の最初の年に,172例(10.6%)が少なくとも1剤の抗血小板薬を中断した。最初の1ヵ月に中断したのは1例であった(心内膜炎による出血予防のため)。
大部分(111例,64.5%)が一時的な中断(中央値7日,範囲5~8.5日)であった;clopidogrel 79例(一時的中断31例),aspirin 38例(同27例),両方55例(同53例)。
抗血小板薬中断後のACS発症は7 例(4.1%,95%CI 1.7-8.2)で,使用を継続した患者群における発症率と同程度であった;80例(5.5%,95%CI 4.4-6.8),p=0.23。
抗血小板薬の中断は1年後の主要心イベントの予測因子ではなかった(HR 1.32,95%CI 0.56-3.12,p=0.526)。

●有害事象

文献: Ferreira-González I, et al. Double antiplatelet therapy after drug-eluting stent implantation: risk associated with discontinuation within the first year. J Am Coll Cardiol 2012; 60: 1333-9. pubmed
関連トライアル BASKET-LATE, CHARISMA bleeding complications, CREDO, DES LATE, EXCELLENT, EXCELSIOR CYP2C19, Migliorini A et al, Müller C et al, REAL-LATE / ZEST-LATE, RECLOSE antiplatelet nonresponsiveness, RESET, SPIRIT III
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