抗血栓トライアルデータベース
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AVERROES bleeding
結論 ビタミンK拮抗薬不適応の心房細動患者において,apixaban群,aspirin群の出血部位,出血の予測因子は同様であった。出血リスク,脳卒中リスクともCHADS2スコア上昇にしたがい上昇したが,apixabanのaspirinに対する有効性は一貫していた。

目的 apixabanはビタミンK拮抗薬不適応の心房細動患者において,aspirinに比し出血リスクを上昇させずに脳卒中を抑制した。本サブ解析では,出血のパターンおよび脳卒中リスクにもとづく出血リスクについて,検討を行った。
デザイン AVERROESは無作為割付,二重盲検,intention-to-treat解析。NCT00496769。
セッティング
期間
対象患者 5,599例。ビタミンK拮抗薬投与不可の心房細動患者。
【主要除外基準】最近の重篤な出血,活動性消化性潰瘍。
【患者背景】―
治療法 AVERROESは以下の2群に無作為割付。
apixaban群:2,808例。5mg 1日2回投与。以下の基準が複数あてはまる症例には2.5mg 1日2回投与とした;年齢80歳以上,体重60kg以下,血清クレアチニン1.5mg/dL以上。
aspirin群:2,791例。81~324mg/日。
試験中に抗血小板薬の適応病態が発生した患者は,aspirinの用量が100mg/日を超えないよう指示された。
追跡完了率
結果

●評価項目
apixaban群264例(9%),aspirin群246例(9%)が,追跡期間の50%を超える期間,試験薬以外のaspirinを使用していた。
出血イベント(大出血または大出血ではないが臨床的に意味のある出血)はapixaban群4.5%/年,aspirin群3.8%/年で,同程度であった(HR 1.18,95%CI 0.92-1.51,p=0.19)。
出血発生部位について,両群間に有意差はみられなかった。
消化管出血:apixaban群1.35%/年 vs. aspirin群1.25%/年,p=0.73。
頭蓋内出血:0.35%/年 vs. 0.41%/年,p=0.69。
両群に共通する出血リスクは,以下の通りであった。
aspirin(非試験薬)の>50%の使用
 apixaban群:HR 1.75,95%CI 1.09-2.70,p=0.02。
 aspirin群:HR 1.89,95%CI 1.13-3.02,p=0.02。
(連日の/時折の)鼻出血の既往
 apixaban群:HR 2.10,95%CI 1.11-3.65,p=0.02。
 aspirin群:HR 2.47,95%CI 1.26-4.42,p=0.01。
出血リスク,脳卒中リスクともCHADS2スコア上昇にしたがい上昇したが,apixabanのaspirinに対する有効性は一貫していた。
出血イベント(交互作用p=0.21)
 CHADS2スコア0~1:apixaban群2.9%/年 vs. aspirin群3.5%/年,p=0.44。
 同2:4.8%/年 vs. 3.7%,p=0.23。
 同3~6:6.1%/年 vs. 4.2%,p=0.08。
脳卒中または全身性塞栓症(交互作用p=0.37)
CHADS2スコア0~1:apixaban群0.7%/年 vs. aspirin群1.6%/年,p=0.05。
 同2:1.9%/年 vs. 3.4%,p=0.02。
 同3~6:1.8%/年 vs. 5.8%,p<0.001。

●有害事象

文献: Flaker GC, et al. Bleeding During Treatment With Aspirin Versus Apixaban in Patients With Atrial Fibrillation Unsuitable for Warfarin: The Apixaban Versus Acetylsalicylic Acid to Prevent Stroke in Atrial Fibrillation Patients Who Have Failed or Are Unsuitable for Vitamin k Antagonist Treatment (AVERROES) Trial. Stroke 2012; 43: 3291-7. pubmed
関連トライアル ACTIVE A, ACTIVE W, ACTIVE W CHADS2 score, ACTIVE W paroxysmal vs sustained, AFASAK 2 1999, AMADEUS, AMPLIFY, AMPLIFY-EXT, APPRAISE, APPRAISE-2, ARISTOTLE, ARISTOTLE cardioversion, ARISTOTLE concomitant aspirin use, ARISTOTLE previous stroke/TIA, ARISTOTLE renal function, ARISTOTLE risk score, ARISTOTLE time in therapeutic range, ARISTOTLE type and duration of AF, ARISTOTLE-J, ATRIA on and off anticoagulants, AVERROES, AVERROES previous stroke/TIA, BAFTA, Botticelli, CASISP, CAST-IST, Hellemons BS et al, Hylek EM et al, Lamberts M et al, Olesen JB et al, ORBIT-AF, Pearce LA et al, RE-LY Asian subgroup, RE-LY concomitant use of antiplatelet, RE-LY exposure of VKA, RE-LY risk of bleeding, ROCKET AF, ROCKET AF major bleeding, SPAF, SPAF II 1996, SPAF III 1996, SPORTIF risk of bleeding, WARCEF, warfarinによるNVAF患者の脳卒中予防, warfarin投与中のAF患者における脳卒中/全身性塞栓症リスク, 心房細動患者における新規抗凝固薬の有効性および安全性, 心房細動患者に対する脳卒中予防療法における年齢効果, 脳卒中/TIA既往を有する心房細動患者における新規抗凝固薬
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