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VISTA impact of atrial fibrillation
結論 非ランダム化比較において,心房細動は脳卒中の転帰に影響を及ぼさなかった。血栓溶解療法は心房細動の有無にかかわらず,転帰を同程度改善した。

目的 データが限られているにもかかわらず,心房細動は脳梗塞患者における転帰不良のリスク因子であり,血栓溶解療法への反応にも影響を及ぼす可能性があると考えられてきた。本解析では,VISTA登録患者について,心房細動と血栓溶解療法施行の関連を検討する。
デザイン
セッティング
期間 治療期間は1998~2008年。
対象患者 7,091例。1998~2008年に行われた脳卒中患者に対する神経保護薬試験の登録研究よりデータを収集。
【除外基準】試験:血栓溶解薬または脳卒中の転帰に影響を及ぼすことが判明した薬剤についての試験,患者背景や転帰のデータが不足している試験。患者:脳卒中発症時または発症の3日後まで経口抗凝固薬を投与されていた症例。
【患者背景】平均年齢は心房細動あり74.0±9.6歳,なし66.5±12.4歳*。男性47.5%,56.6%*National Institute of Health stroke scale(NIHSS)スコア中央値(IQR)14(9),12(9)*。平均血糖値136.7mg/dL,136.7mg/dL。高血圧74.0%,64.9%*。血圧154.6/83.8mmHg,155.3/83.8mmHg。*p<0.001。
治療法
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
データを入手できた7,091例のうち,3,027例(42.7%)が発症から3時間以内に血栓溶解療法を受けた。1,631例(23.0%)が心房細動の既往を有しており,うち639例(39.2%)が血栓溶解療法を受けた。
心房細動患者は年齢および脳卒中の重症度が高かった(患者背景の項参照)。
血栓溶解療法は心房細動の有無にかかわらず,転帰(90日後のmRSの分布)を同程度改善した。
心房細動あり:OR 1.44,95%CI 1.12-1.73,p<0.001。
なし:OR 1.53,95%CI 1.39-1.69,p<0.001。
NIHSSおよび年齢を補正しても,心房細動は脳卒中後の転帰に影響を及ぼさなかった(OR 0.93,95%CI 0.84-1.03,p=0.409)。
心房細動患者の転帰について,血栓溶解療法と年齢の間に交互作用はみられなかった(p=0.671)。

●有害事象

文献: Frank B, et al.; for the VISTA Collaborators. Impact of Atrial Fibrillation on Outcome in Thrombolyzed Patients With Stroke: Evidence From the Virtual International Stroke Trials Archive (VISTA). Stroke 2012; 43: 1872-7. pubmed
関連トライアル CASES elderly patients, CASES gender, Helsinki Stroke Thrombolysis Registry, ICARO, ICARO-2, IST-3, Madrid Stroke Network, Manawadu D et al, North Dublin Population Stroke Study, Power A et al, RESTORE, SAMURAI, Saposnik G et al, Schellinger PD et al, SITS-ISTR elderly, SITS-ISTR sex differences, SITS-ISTR young patients, SITS-ISTR/VISTA, SITS-ISTR/VISTA prior stroke/DM, SITS-MOST multivariable analysis, STRokE DOC, VISTA baseline severity, VISTA contraindications, VISTA influence of age, 心房細動患者に対する脳卒中予防療法における年齢効果, 前方循環閉塞に対する血栓溶解療法
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