抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
CathPCI Registry
結論 待機的PCI,不安定狭心症(UA)/非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI),STEMI患者において,使用する抗血栓療法の変化により,PCI後の出血は2005年から2009年にかけて約2割減少した。

目的 血管アクセス(橈骨動脈アプローチかつ/または血管閉鎖デバイス),抗血栓療法の選択など,PCI後の出血を回避するストラテジーが臨床転帰に及ぼす経時的影響は明確になっていない。本研究では,待機的PCI,UA/NSTEMI,STEMI患者において,PCI後の出血の時間的傾向(2005~2009年)を検討する。
デザイン 登録研究。
セッティング 多施設(1,031施設),米国。
期間 対象患者入院期間は2005年1月1日~2009年6月30日。
対象患者 1,703,259例。CathPCI Registry version 3に登録された,2005年1月1日~2009年6月30日にPCIのため入院した患者。
【除外基準】PCI施行日に死亡した患者。
【患者背景】[待機的PCI施行例]患者数は2005年98,194例,2009年79,812例。年齢中央値は66歳,67歳。男性66.8%,67.1%。手技:薬剤溶出性ステント(DES)85.8%,73.0%,ベアメタルステント(BMS)7.5%,20.4%。
[UA/NSTEMI患者]患者数は2005年144,633例,2009年108,229例。年齢中央値は64歳,65歳。男性64.7%,65.2%。手技:DES 85.7%,70.7%, BMS 7.9%,22.8%。
[STEMI患者]患者数は2005年40,369例,2009年36,077例。年齢中央値は59歳,60歳。男性71%,72%。手技:DES 78.8%,50.7%, BMS 13.9%,40.8%。
治療法 待機的PCI施行例(599,524例),UA/NSTEMI患者(836,103例),STEMI患者(267,632例)において,3つのsequential logistic regression model[1:臨床因子,2:臨床因子+血管アクセス部位,3:臨床因子+血管アクセス部位+抗血栓療法(A:heparin単独,B:bivalirudin単独,C:GP IIb/IIIa受容体拮抗薬:GPI+heparin,D:GPI+bivalirudin)]を用い,2005~2009年における出血の時間的傾向を定量化。
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
2005年から2009年にかけて,PCI後の出血は約20%減少した(待機的PCI:1.4%→1.1%,UA/NSTEM:2.3%→1.8%,STEMI:4.9%→4.5%)。
橈骨動脈アプローチ率は少なく(<3%),血管閉鎖デバイスの使用は44%から49%にわずかに増加した。
bivalirudinの使用は増加したが(17%→30%),GPI+heparin併用は減少した(41%→28%)。
抗血栓療法のストラテジーは出血の年間リスクをほぼ半減させた[待機的PCI:7.5%→4%(47%減少),UA/NSTEMI 5.7%→2.8%(51%減少),いずれもp<0.001]。

●有害事象

文献: Subherwal S, et al. Temporal Trends in and Factors Associated With Bleeding Complications Among Patients Undergoing Percutaneous Coronary Intervention: A Report From the National Cardiovascular Data CathPCI Registry. J Am Coll Cardiol 2012; 59: 1861-9. pubmed
関連トライアル ACTION Registry-GWTG stratified analysis, HORIZONS-AMI
関連記事