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REACH serious bleeding
結論 1年後における重篤な出血の発生率は約1%であった。出血リスク上昇の予測因子は虚血イベントのリスク因子と同様であった。重篤な出血を経験した患者では主要血管イベント発生率が著しく上昇した。

目的 1年の追跡を完了したアテローム性血管疾患患者またはリスク因子保有者において,重篤な出血(入院および輸血に至る臨床的に重要な出血,もしくは入院に至るすべての脳内出血)のリスクおよび転帰を検討。
デザイン 観察登録研究。
セッティング 多施設,44カ国。
期間
対象患者 64977例。 REACH Registry に登録された患者(アテローム性血管疾患患者またはリスク因子保有者)のうち,1年の追跡を完了した者。
【除外基準】表記なし。
【患者背景】―
治療法 薬物療法は治療医の裁量で施行。
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
1年の重篤な出血発生率は588例(0.92%),脳内出血は72例(0.11%)であった。
初期の患者特性別に検討すると,症候性血管疾患患者の出血発生率は520例(1.0%)と,リスク因子保有者68例(0.59%)に比し高かった。
重篤な出血のリスク因子は以下の通りであった。
年齢:OR 1.04;95%CI 1.03-1.05,p<0.0001。
現喫煙(未経験に比し):OR 1.86;1.42-2.42,p<0.0001。
前喫煙(未経験に比し):OR 1.49;1.23-1.80,p<0.0001。
高血圧:OR 1.37;1.07-1.76,p=0.014。
糖尿病:OR 1.27;1.07-1.51,p=0.007。
うっ血性心不全:OR 1.48;1.20-1.82,p=0.0002。
抗凝固薬の使用:OR 1.99;1.38-2.86,p=0.0002。
抗血小板薬+抗凝固薬併用:OR 2.54;1.74-3.71,p<0.0001。
2種の抗血小板薬併用:OR 2.14;1.60-2.87,p<0.001。
アテローム血栓症を認める血管床の数(p<0.0001)
1血管床:OR 1.30;1.14-1.49。
2血管床:OR 1.70;1.30-2.22。
3血管床:OR 2.21;1.49-3.30。
高コレステロール血症は保護因子であった;OR 0.70;0.58-0.84,p=0.0002。
ロジスティック回帰分析によると,重篤な出血発生者(脳内出血は除く)は非発生者に比し,重要な血管転帰リスク(心筋梗塞,脳卒中,血管死)が上昇した(HR 3.25;2.58-4.10,p<0.0001)。

●有害事象

文献: Alberts MJ, et al.; for the REACH Registry Investigators. Risk factors and outcomes for patients with vascular disease and serious bleeding events. Heart 2011; 97: 1507-12. pubmed
関連トライアル BAT, CAPRIE 1999, CAPRIE 2000, CHARISMA bleeding complications, NASPEAF stratified analysis, Poli D et al, REACH 4-year outcomes, REACH Registry, Roldan V et al, SPORTIF risk of bleeding, VALIANT gastrointestinal bleeding, WAVE
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