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Guerrouij M et al The clinical impact of bleeding during oral anticoagulant therapy : Assessment of morbidity, mortality and post-bleed anticoagulant management
結論 warfarin関連出血は考慮すべき罹患率および死亡率をもたらした。大出血の10例に1例は致死的であり,warfarin再開後の12例に1例には再出血が発生した。

目的 長期warfarin投与中の患者において,warfarin関連出血発生後の臨床的影響および出血後のwarfarin再開の至適時期については明確になっていない。本論文では,warfarin関連出血発生患者の臨床転帰を検討する。
デザイン 後ろ向き研究。
セッティング 単施設,カナダ。
期間 対象患者入院期間は1998年7月~2007年8月。
対象患者 142例。warfarin投与中(INR>1.5)で,出血のため入院したか,あるいは入院中に出血が発生した患者連続例。
【除外基準】warfarin投与の状態が不明で,入院時のINRが≦1.5の症例。
【患者背景】平均年齢73±13.1歳。女性50.7%。INR 5.39±6.38。合併疾患:うっ血性心不全28.2%,脳血管疾患15.5%,心血管疾患11.3%,糖尿病28.9%,高血圧47.2%,腎疾患16.9%。warfarinの適応病態:心房細動52.8%,心血管疾患20.4%,静脈血栓症31.7%,人工弁11.9%。抗血栓療法:warfarin単独29.6%,warfarin+aspirin 39.4%,warfarin+aspirin+heparin 18.3%。
治療法
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
出血部位で多かったのは消化管58例(40.8%),尿路20例(14.1%)であった。脳内出血は3例(2.1%)に発生した。
全出血のうち大出血(濃縮赤血球の2単位以上の輸血,手術または侵襲的手技を必要とする,致死的)は74例で,致死的出血は7例(9.5%)であった。致死的出血の部位は消化管4例,脳内1例,回腸導管1例,後頸部1例。なお非大出血の致死率は0%であった。
血液製剤輸血は88例(62%)に行った。輸血された濃縮赤血球は平均4.6±4.8単位,新鮮凍結血漿(FFP)は平均8.5±7.8単位であった。
全身麻酔を要する手術を施行した出血は8例(5.6%),内視鏡的手技は55例(38.7%),ICU入院3例(2.1%),平均入院期間は23±37日であった。
出血発生後,60例(42.3%)がwarfarinを再開したが,このうち5例(8.3%)に入院中の再出血が発生した。

●有害事象

文献: Guerrouij M, et al. The clinical impact of bleeding during oral anticoagulant therapy : Assessment of morbidity, mortality and post-bleed anticoagulant management. J Thromb Thrombolysis 2011; 31: 419-23. pubmed
関連トライアル AFASAK 2 1999, Crowther MA et al, ELATE, Garcia DA et al, Huhtakangas J et al, Majeed A et al, OASIS Pilot Study 1998, SPORTIF pooled analysis, SPORTIF risk of bleeding, WARPED
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