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REVERSE Recurrent Venous Thromboembolism Risk Stratification Evaluation
結論 自発性孤発性深部静脈血栓塞栓症(DVT)初発患者は自発性孤発性肺塞栓症(PE)初発患者に比し,静脈血栓塞栓症(VTE)再発リスクが高かった。自発性DVT患者に対する至適抗凝固療法投与期間を決定するとき,本結果を考慮すべきである。

目的 抗凝固療法の至適投与期間を決定するにあたっては,VTE再発高リスク患者および抗凝固療法を安全に中止できる低リスク患者を同定することが重要である。本試験では,自発性VTE患者において,初発部位(孤発性DVT,孤発性PE,DVTおよびPE併発)によりVTE再発率が異なるか検討する。エンドポイント:経口抗凝固療法中止後の症候性VTE再発。
デザイン 前向きコホート研究。NCT00261014。
セッティング 多施設,複数国。
期間 登録期間は2001年10月~2006年3月。追跡終了は2006年9月。平均追跡期間は18ヵ月。
対象患者 646例。任意抽出の客観的に診断された症候性自発性VTE初発患者(近位部DVTまたはPE)で,heparinまたは低分子量heparinを5日以上投与後,経口抗凝固療法を5~7ヵ月受けた症例。
【除外基準】自発性VTE再発,血栓性素因高リスク(第V因子ライデンまたはプロトロンビン遺伝子変異,抗トロンビン欠損,プロテインC/S欠損,ループス性抗凝固因子/抗リン脂質抗体陽性)など。
【患者背景(当該疾患別)】平均年齢は孤発性DVT例54.7±17.5歳,孤発性PE例50.1±18.5歳,DVTおよびPE併発例50.2±14.7歳。女性42.8%,57.2%,51.3%。白人93.8%,90.7%,91.2%。
治療法 heparinまたは低分子量heparinを5日以上投与後,経口抗凝固療法を5~7ヵ月投与。
追跡完了率 追跡終了は600/646例。
【脱落理由】追跡不能14例,同意撤回22例,死亡10例。
結果

●評価項目
当該疾患の部位別のVTE再発率は,孤発性PE例7.7%(年率5.0%,95%CI 2.8-8.0%),孤発性DVT例16.5%(年率11.2%,95%CI 8.7-14.2%),DVTおよびPE併発例17.7%(年率11.8%,95%CI 7.4-17.3%)であった。
VTE再発の相対リスクは,孤発性DVT vs. 孤発性PE:2.1(95%CI 1.2-3.7,p=0.004),DVTおよびPE併発 vs. 孤発性PE:2.3(95%CI 1.2-4.3,p=0.008)であった。
VTEの再発は初発の部位と同じ傾向がみられた。初発PE例における再発部位:PE 60%,DVT 27%,DVTおよびPE 13%。初発DVT例における再発部位:PE 16%,DVT 66%,DVTおよびPE 18%。初発DVTおよびPE例における再発部位:PE 40%,DVT 50%,DVTおよびPE 10%。

●有害事象

文献: Kovacs MJ, et al. Patients with a first symptomatic unprovoked deep vein thrombosis are at higher risk of recurrent venous thromboembolism than patients with a first unprovoked pulmonary embolism. J Thromb Haemost 2010; 8: 1926-32. pubmed
関連トライアル CALISTO, Palareti G et al, Poli D et al, PREPIC, THRIVE, VTE再発予防療法の至適期間, WARFASA
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