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CHARISMA smoking status
結論 心血管疾患患者において,clopidogrelの有効性は現喫煙者でより大きいが,出血リスク上昇の可能性も示された。

目的 生体外での検討により,喫煙がclopidogrelによる血小板阻害に影響を及ぼすことが明らかとなった。本論文では, CHARISMA試験対象者のうち心血管疾患患者において喫煙状態と全死亡,心血管死,癌死の関連を調査し,clopidogrelの有効性および安全性を喫煙状態により検討。
デザイン CHARISMA試験はランダム化,二重盲検,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設。
期間 本検討の追跡期間中央値は28ヵ月(主結果と同じ)。
対象患者 12152例。本検討の対象者は,CHARISMA試験対象者のうち心血管疾患患者。
【除外基準】―
【患者背景】平均年齢は現喫煙60.4±8.5歳,過去喫煙64.3±9.4歳,喫煙未経験66.1±9.8歳。女性24.6%,17.7%,46.1%。病歴:高血圧62.8%,69.5%,74.8%,高コレステロール血症68.6%,74.7%,67.8%,MI既往34.4%,47.3%,35.3%,脳卒中既往30.5%,24.4%,38.8%,糖尿病24.9%,31.6%,34.3%,PAD 42.3%,27.8%,12.6%。(すべてp<0.001)
治療法 clopidogrel 75mg/日+aspirin 75~162mg/日投与群,aspirin 75~162mg/日投与群にランダム化。
追跡完了率 100%。
結果

●評価項目
喫煙状態は,現喫煙2419例(19.9%),過去喫煙6260例(51.5%),喫煙未経験3473例(28.6%)であった。

[喫煙状態と死亡の関係]
現喫煙は喫煙未経験に比し,全死亡(調整後HR 2.58,95%CI 1.85-3.60),心血管死(HR 2.26;1.48-3.45),癌死(HR 3.56;1.96-6.46)が上昇した。

[clopidogrelの影響]
全死亡リスクについて,clopidogrelの影響は喫煙状態により異なり,現喫煙では低下したが(HR 0.68;0.49-0.94,傾向p=0.018),過去喫煙(HR 0.95;0.75-1.19),喫煙未経験(HR 1.14;0.83-1.58)では低下しなかった。
心血管死も同様に相互関係がみられた(HR 0.71;0.46-1.09,傾向p=0.037)。

●有害事象
[喫煙状態と出血の関係]
現喫煙は喫煙未経験に比し,重度・中等度出血リスク(GUSTO出血基準)が上昇したが(HR 1.48;1.09-2.00,p=0.01),過去喫煙では上昇しなかった(HR 1.10;0.87-1.40,p=0.42)。

[clopidogrelの影響]
clopidogrelの出血に対する影響は喫煙状態により異なり,現喫煙では重度・中等度出血リスクが上昇したが(HR 1.62;1.03-2.58,p=0.04),喫煙未経験ではリスク上昇は認められなかった(HR 1.31;0.90-1.90,p=0.15)。

文献: Berger JS, et al.; CHARISMA Investigators. Smoking, clopidogrel, and mortality in patients with established cardiovascular disease. Circulation 2009; 120: 2337-44. pubmed
関連トライアル Andersson C et al, CAPRIE impact of smoking, CASPAR , CHARISMA, CHARISMA atrial fibrillation, CHARISMA bleeding complications, CHARISMA body mass index, CHARISMA post hoc analysis, CHARISMA secondary analysis, CHARISMA stroke severity, CHARISMA subgroup analysis, COMPASS, CREDO, MATCH, PLATO, PLATO bleeding complications, PLATO diabetes, PLATO renal function, PLATO undergoing CABG, Sørensen R et al, TRILOGY ACS, TRITON-TIMI 38
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