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Lerner RG et al Warfarin use and the risk of valvular calcification
結論 非弁膜症性心房細動患者において,warfarin の使用は僧帽弁石灰化(MVC),僧帽弁輪部石灰化(MAC),大動脈弁石灰化(AVC)有病率を上昇させた。

目的 warfarinは組織石灰化を強力に阻害するmatrix Gla protein(MGP,ビタミンK依存蛋白)の合成および機能に影響を与える。本論文では,非弁膜症性心房細動患者において,warfarin使用がMVC,MAC,AVC と関連するか検討する。
デザイン 後ろ向き研究。
セッティング 単施設,米国。
期間
対象患者 1155例。非弁膜症性心房細動患者(warfarin投与725例+非投与430例[対照群])。
【除外基準】―
【患者背景】平均年齢はwarfarin群74±12歳,対照群74±14歳。各群の男性61%,61%。白人85%,85%,黒人7%,9%,ヒスパニック系6%,5%,アジア系2%,1%。LVEF正常65%,71%,異常35%,29%。糖尿病34%,13%。高血圧61%,47%。脂質異常症50%,53%。aspirinの使用25%,48%。糸球体濾過率65±40mL/分/1.73m 2,68±43mL/分/1.73m2。血清アルカリホスファターゼ111±93U/L,111±80U/L。血清カルシウム9.0±0.8mg/dL,9.1±4.1mg/dL。血清リン酸塩3.2±0.8 mg/dL,3.3±1.3mg/dL。血清リン酸カルシウム生成物29±7,30±15。
治療法 石灰化は2-D心エコーを用いて評価。
追跡完了率
結果

●評価項目
MVC/MAC/AVCはwarfarin群473例(65%)と,対照群225例(52%)に比し多く,warfarin使用は石灰化リスクと関連していた(OR 1.71,95%CI 1.34-2.18,p<0.0001)。
個別の結果は以下の通り。
MVC:89例(12%)vs 36例(8%),OR 1.53,95%CI 1.02-2.30,p=0.039。
MAC:275例(38%)vs 140例(33%),OR 1.27,95%CI 0.99-1.63,p=0.066。
AVC:351例(48%)vs 166例(39%),OR 1.49,95%CI 1.17-1.90,p=0.001。
交絡因子(年齢,性別,人種,糖尿病,高血圧,心血管疾患)調整後もwarfarin使用は石灰化リスクと関連が認められた(OR 2.59,95%CI 1.92-3.51)。

●有害事象

文献: Lerner RG, et al. Warfarin use and the risk of valvular calcification. J Thromb Haemost 2009; 7: 2023-7. pubmed
関連トライアル AFASAK 2 1999, SPAF II 1996, SPAF III 1996, SPORTIF risk of bleeding
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