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OCLA Influence of Omeprazole on the Antiplatelet Action of Clopidogrel Associated to Aspirin
結論 omeprazoleはclopidogrelの血小板P2Y12受容体阻害作用を減少させる。aspirin+clopidogrel併用療法は世界的に行われているが,プロトンポンプ阻害薬(PPI)の併用は消化管出血の予防と関連している。
コメント VASP(Vasodilatator Stimulated Phosphoprotein)にせよ,ADP惹起血小板凝集にせよ,サロゲートエンドポイントである。ハードエンドポイント試験の結果が出るまでは,結論は控えるべきであろう。(後藤信哉

目的 omeprazole投与を受けている患者において,clopidogrelの作用が減少するかどうかを評価。
デザイン ランダム化,二重盲検。
セッティング
期間 登録期間は2006年7月-11月。
対象患者 124例。待機的冠動脈ステント植込み施行患者。
【除外基準】clopidogrelまたはPPIの投与歴,血小板減少症(血小板数<15万/mL)または出血素因,肝疾患,消化管潰瘍など。
【患者背景】平均年齢はomeprazole 群62.28±15.04歳,プラセボ群63.67±12.22歳,各群の男性81.3%,75%。
治療法 omeprazole群(64例。omeprazole 20mg/日,7日間投与)またはプラセボ群(60例)にランダム化。
全例にaspirin 75mg/日,clopidogrel 75mg/日(負荷用量300mg)を投与。
追跡完了率 解析からの除外は16例。
【脱落理由】辞退8例,第7日の血液サンプルを得られず5例,ステント血栓症2例(各群1例)など。
結果

●評価項目
VASP(Vasodilatator Stimulated Phosphoprotein)リン酸化反応の測定により得られた血小板反応性インデックス(PRI)は,第1日はomeprazole 群83.9±4.6%,プラセボ群83.2±5.6%と有意差はなかった。第7日は51.4±16.4% vs 39.8±15.4%と,omeprazole 群の方が高かった(p<0.0001)。

●有害事象

文献: Gilard M, et al. Influence of omeprazole on the antiplatelet action of clopidogrel associated with aspirin: the randomized, double-blind OCLA (Omeprazole CLopidogrel Aspirin) study. J Am Coll Cardiol 2008; 51: 256-60. pubmed
関連トライアル 3T/2R, ARMYDA-PRO, Berger PB et al 1999, Bonello L et al, Cadroy Y et al, CARESS, CLASSICS, COGENT, ONSET/OFFSET, ONSET/OFFSET dyspnea, PRINCIPLE-TIMI 44, RECLOSE antiplatelet nonresponsiveness, RELOAD, Sibbing D et al (2009, JACC), TRITON-TIMI 38 early and late benefits, TRITON-TIMI 38 PCI
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