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FOTO Enquête Française Observationelle sur L’incidence à 3 Mois des Événements Thrombo-emboliques Veineux Symptomatiques chez des Patients Opérés D’une Prothèse Totale de Hanche ou de Genou
結論 下肢関節形成術施行患者において,症候性静脈血栓塞栓症(VTE)発症率は低かったものの,血栓症予防療法は改善する必要があり,それは特に膝関節形成術施行患者において顕著であった。

目的 primary待機的人工股/膝関節全置換術施行患者におけるVTEの疫学データを検討。一次エンドポイント:3ヵ月後の症候性VTE[深部静脈塞栓症(DVT),致死的/非致死的肺塞栓症(PE),またはその両方]。二次エンドポイント:3ヵ月後の全死亡,外科的手技後3ヵ月以内の臨床的に重篤な出血/再入院。
デザイン 観察研究。
セッティング 多施設(105施設)。フランス。
期間 登録期間は2003年6月の17日間。
対象患者 1080例。primary待機的人工股関節(679例)/膝関節(396例)全置換術のため入院した18歳以上の患者。
【除外基準】人工股/膝関節再置換術,股関節骨折後の置換術施行。
【患者背景】平均年齢は68.0±11.6歳。
治療法 薬物療法,外科手技は各施設の慣例に従って行った。
追跡完了率 3ヵ月後の追跡不能は7例。
【脱落理由】表記なし。
結果

●評価項目
血栓症予防のための薬物療法は抗血栓薬注射剤99.9%,ビタミンK拮抗薬2.9%,aspirin/その他の抗血小板薬1.5%,平均投与期間は36.1±9.8日間,段階的弾性ストッキング着用率は59.1%,入院期間中に歩行を開始した者は97.4%であった。
症候性VTEは20件(1.8%,95%CI 1.0-2.6)に発症した。内訳は症候性DVT 18件(1.7%,95%CI 0.9-2.5,近位部4件),症候性PE 2件(0.2%,95%CI 0.0-0.5,いずれも非致死的)。手術別では,人工股関節全置換術施行者9件(1.3%),人工膝関節全置換術施行者11件(2.8%)。
3ヵ月後の全死亡は10例(0.9%,95%CI 0.4-1.5)。死因がわかるもののうち,VTE関連死はなかった。
外科的手技後3ヵ月以内の臨床的に重篤な出血は11例(1.0%,95%CI 0.4-1.6)で,うち致死的1例(人工股関節全置換術施行者)。
再入院は60例(5.6%,95%CI 4.2-6.9)。
単変量解析では,症候性VTEの有意な予測因子は75歳以上と退院前の歩行がないことであった。

●有害事象
[評価項目]に表記あり。

文献: Samama CM, et al. Epidemiology of venous thromboembolism after lower limb arthroplasty: the FOTO study. J Thromb Haemost 2007; 5: 2360-7. pubmed
関連トライアル APROPOS, DRIVE, RECORD2, RECORD4, SAVE-KNEE, SAVE-HIP1, SAVE-HIP2, 予防療法を受けた関節置換術施行患者における症候性VTE発症率
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