抗血栓トライアルデータベース
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REACH Registry Reduction of Atherothrombosis for Continued Health Registry
結論 アテローム性動脈疾患,あるいはアテローム性血栓症の危険因子を有する外来患者を1年間追跡すると,高い心血管イベント発生率が認められた。また,症候性アテローム性病変部位数が増加すると,心血管イベントのリスクが上昇した。

目的 アテローム性血栓症に関する世界的規模の登録研究である本試験において,2006年7月21日の時点でデータを入手できた者の1年後の臨床的特徴と転帰,またアテローム性血栓症の部位と心血管イベント発生率の関連を検討。エンドポイント:心血管死,心筋梗塞(MI),脳梗塞の発生率。
デザイン 観察登録研究。
セッティング 多施設(5587施設)。44ヵ国(北米,南米,ヨーロッパ,アジア,オセアニア)。
期間 登録期間は2003年12月-2004年6月(日本は2004年8-12月)。追跡期間は12±3ヵ月。
対象患者 64977例(うち日本5021例)。45歳以上の冠動脈疾患(CAD),脳血管疾患(CVD),末梢動脈疾患(PAD)患者,またはアテローム性血栓症の危険因子*1を3つ以上有する外来患者(以下,危険因子のみと表記)。
*1:糖尿病治療,糖尿病腎症,足関節上腕血圧比(ABI)0.9未満,無症候性頸動脈狭窄70%以上,頸動脈内膜-中膜肥厚が隣接部位の2倍以上,3ヵ月以上の降圧治療にもかかわらず収縮期血圧が150mmHg以上,薬物治療を受けている高脂血症,15本/日以上の喫煙,65歳以上の男性あるいは70歳以上の女性。
【除外基準】進行中のイベントを有する,入院中。
【患者背景】平均年齢は68.6±10.1歳。
治療法 アテローム性血栓症群(53390例),CAD*2群(38602例),CVD*2群(18013例),PAD*2群(8581例),危険因子のみ群(11766例)を比較。
*2:重複あり。
追跡完了率 本試験登録患者68375例のうち,1年の追跡完了は64977例(95.22%)。
【脱落理由】通院脱落など。
結果

●評価項目
エンドポイント(心血管死/MI/脳梗塞)の発生率の発生は全例の4.24%(95%CI 3.97-4.51)であった。症候性アテローム性血栓症群では4.69%,CAD群では4.52%,CVD群では6.47%,PAD群では5.35%,危険因子のみの無症候群では2.15%。
エンドポイント+アテローム血栓性イベントによる入院の発生は,全例の12.81%(95%CI 12.38-13.23)であった。アテローム性血栓症群では14.41%,CAD群では15.20%,CVD群では14.53%,PAD群では21.14%,危険因子のみ群では5.31%。
また上記の発生率は,危険因子+アテローム性血栓症の部位1ヵ所の患者では12.58%,危険因子+2ヵ所では21.14%,危険因子+3ヵ所では26.27%と,部位数の増加に伴い上昇した(傾向p<0.001)。

●有害事象

文献: Steg PG, et al; REACH Registry Investigators. One-year cardiovascular event rates in outpatients with atherothrombosis. JAMA 2007; 297: 1197-206. pubmed
関連トライアル PARTNER, REACH 3-year outcomes, REACH 4-year outcomes, REACH Registry, Sørensen HT et al
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