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Sørensen HT et al Venous thromboembolism and subsequent hospitalisation due to acute arterial cardiovascular events: a 20-year cohort study
結論 静脈血栓塞栓症(VTE)患者は,その結果起きる動脈性心血管イベントの長期リスクが大きく増加する。

目的 VTEと診断された患者において,動脈性心血管イベントのリスクを調査。
デザイン デンマークの国民データベースを用いた登録研究。
セッティング デンマーク。
期間 登録期間は1980年1月1日-2005年12月31日。
対象患者 デンマーク患者データベースに登録されている者のうち,初発の下肢深部静脈血栓塞栓症(DVT),肺塞栓症(PE),またはその両方と診断され,退院した40歳以上の入院患者。
【除外基準】心血管疾患の既往/併発,1977-79年にVTEと診断された患者(血栓塞栓症の既往/合併症の患者を除外するため)。
【患者背景】年齢はDVT患者40-55歳26.8%,56-70歳34.9%,71歳以上38.4%。PE患者20.5%,33.4%,46.1%。
治療法 デンマーク患者データベースよりDVT患者(25199例),PE患者(16925例)を同定。患者1名につき,対照として性別,年齢,居住地を合致させた5名(DVT対照97773例,PE対照65793例)をデンマーク国民データベースより無作為に選出。
追跡完了率
【脱落理由】―
結果

●評価項目
[DVT]
血栓イベント後の急性心筋梗塞(AMI)発症の補正後相対リスク(ARR)は,1年後は1.60(95%CI 1.35-1.91),2-20年は1.18(1.11-1.26)。脳卒中発症のAARは,1年後2.19(1.85-2.60),2-20年1.31(1.23-1.39)。
特別な誘因のないDVT患者(18087例)では,AMI発症のAARは1年後1.74(1.42-2.13),2-20年1.18(1.10-1.27)。脳卒中発症のAARは,1年後2.01(1.63-2.48),2-20年1.29(1.21-1.38)。
骨折など誘因のあるDVT患者(7112例)では,AMI発症のAARは1年後1.22(0.80-1.87),2-20年1.17(0.89-1.53)。脳卒中発症のAARは,1年後2.62(1.84-3.73),2-20年1.38(1.10-1.73)。
[PE]
血栓イベント後のAMI発症のARRは,1年後は2.60(95%CI 2.14-3.14),2-20年は1.32(1.21-1.43)。脳卒中発症のAARは,1年後2.93(2.34-3.66),2-20年1.29(1.18-1.40)。
特別な誘因のないPE患者(11037例)では,AMI発症のAARは1年後2.62(2.09-3.29),2-20年は1.36(1.23-1.49)。脳卒中のAARは,1年後3.17(2.41-4.17),2-20年1.32(1.20-1.45)。
誘因のあるPE患者(5888例)では,AMI発症のAARは1年後2.63(1.67-4.14),2-20年は1.31(0.94-1.81)。脳卒中発症のAARは,1年後2.16(1.33-3.50),2-20年1.07(0.79-1.44)。

●有害事象

文献: Sørensen HT, et al. Venous thromboembolism and subsequent hospitalisation due to acute arterial cardiovascular events: a 20-year cohort study. Lancet 2007; 370: 1773-9. pubmed
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