抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
VENUS Venography vs. Ultrasound Validation Study
結論 抗凝固薬評価試験において,整形外科手術後の深部静脈血栓塞栓症(DVT)スクリーニングのため,中央で一元的に読影されたcomplete compression ultrasound(CCUS)は,静脈造影の代替とはならない。

目的 待機的人工股/膝関節置換術を施行された患者において,中央で一元的に読影されたCCUSの有効性を静脈造影と比較。
デザイン 本論文はリバーロキサバンの有用性を検討した2試験(ODIXa-HIP:J Thromb Haemost 2006;4:121-8, ODIXa-KNEE:同 2005;3:2479-86)の統合解析。
セッティング 多施設(93施設)。16ヵ国(北米,ヨーロッパ)。
期間
対象患者 1104例(股関節置換術施行598例,膝関節置換術施行506例)。ODIXa-HIP,ODIXa-KNEEの対象者のうち,評価可能な静脈造影,CCUSのデータが得られた患者。
【除外基準】―
治療法 [ODIXa-HIP]
待機的人工股関節置換術後,rivaroxaban群はrivaroxaban(2.5,5,10,20,30mg)を各1日2回投与。enoxaparin 群は術前夜よりenoxaparin 40mg,1日1回の投与を開始。
[ODIXa-KNEE]
待機的人工膝関節置換術後,rivaroxaban群はrivaroxaban(2.5,5,10,20,30mg)を各1日2回投与。enoxaparin 群はenoxaparin 30mg,1日2回投与。
両試験とも,静脈造影は術後7±2日後,CCUSは静脈造影後24時間以内に施行。
追跡完了率
【脱落理由】―
結果

●評価項目
全DVTは,静脈造影では138例(18.9%),CCUSでは 84例(11.5%)に認められた。CCUSの感受性は31.1%(95%CI 23.4-38.9),特異性は93.0%(95%CI 91.0-95.1)であった。
近位部DVTは,静脈造影では19例(2.2%),CCUSでは 15例(1.7%)に認められた。CCUSの感受性は21.0%(95%CI 2.7-39.4),特異性は98.7%(95%CI 98.0-99.5)であった。
全遠位部DVTは,静脈造影では136例(17.3%),CCUS では85例(10.8%)に認められた。CCUSの感受性は30.8%(95%CI 23.1-38.6),特異性は93.3%(95%CI 91.5-95.3)であった。

●有害事象

文献: Schellong SM, et al. Ultrasound screening for asymptomatic deep vein thrombosis after major orthopaedic surgery: the VENUS study. J Thromb Haemost 2007; 5: 1431-7. pubmed
関連トライアル Botticelli, DRIVE, ODIXa-HIP, ODIXa-KNEE, ODIXa-OD-HIP, PROSPECT , RECORD2, RECORD4
関連記事