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Hart RG et al Transient ischemic attacks in patients with atrial fibrillation: implications for secondary prevention: the European Atrial Fibrillation Trial and Stroke Prevention in Atrial Fibrillation III trial
結論 一過性脳虚血発作(TIA)を合併する心房細動患者における続発性脳梗塞の長期リスクは,脳梗塞既往合併の心房細動患者に比しては低いが,aspirinを投与してもリスクは依然高い。脳梗塞再発予防のためには,TIA,脳梗塞既往のいずれにおいても,脳虚血発症の時期にかかわらず,用量調整warfarinが有効である。

目的 長期予後についてよくわかっていないTIA合併の心房細動について,2つのランダム化比較試験(EAFT,SPAF III)のデータを用い,TIA既往と脳梗塞既往を比較。
デザイン 本論文は EAFT (Lancet 1993;342:1255-62)および SPAF III (Lancet 1996;348:633-8)のTIAおよび脳梗塞既往の心房細動患者についての結合解析。
セッティング
期間 試験実施は,EAFTは1988-1993年,SPAF IIIは1993-96年。平均追跡期間は2.3年,1.1年。
対象患者 834例(TIA 222例+脳梗塞既往551例+両方61例)。
EAFT:試験参加者1001例のうち,抗凝固薬の適応と判断され,抗凝固薬またはaspirin投与に割り付けられた心房細動患者454例。脳梗塞既往患者には,不確かな数のTIA既往を有する症例が含まれている。
SPAF III:試験参加者1044例のうち,TIAまたは脳梗塞の既往を有する心房細動患者380例。
【除外基準】―
【患者背景】EAFT:例数はTIA既往107例,脳梗塞既往337例,両方10例。各群の年齢70歳,71歳,71歳。男性63%,59%,40%。高血圧42%,46%,60%。糖尿病9%,13%,10%。
SPAF III:例数はTIA既往115例,脳梗塞既往214例,両方51例。各群の年齢72歳,72歳,73歳。男性65%,69%,75%。高血圧59%(p<0.01,vs 脳梗塞既往),74%,73%。糖尿病12%(p=0.02,vs 脳梗塞既往),24%,12%。
治療法 EAFT:ビタミンK拮抗薬群(プロトロンビン時間国際標準比[INR]が3-4.5となるよう用量を調整),aspirin 300mg/日群,プラセボ群にランダム化。
SPAF III:warfarin単独群(INRが2-3となるよう用量を調整),aspirin(325mg/日)+warfarin(固定用量,平均INRは1.3)併用群にランダム化。
追跡完了率
【脱落理由】―
結果

●評価項目
aspirin投与者における脳梗塞発症は,TIA既往患者では 7%/年(95%CI 4-12),脳梗塞既往患者では11%/年(95%CI 9-15)であった(p=0.08)。
warfarinによる脳梗塞の相対リスク減少は,TIA既往患者では56%(p=0.09),脳梗塞既往患者では63%(p<0.001),絶対リスク減少はそれぞれ4%/年,7%/年であった。

●有害事象

文献: Hart RG, et al. Transient ischemic attacks in patients with atrial fibrillation: implications for secondary prevention: the European Atrial Fibrillation Trial and Stroke Prevention in Atrial Fibrillation III trial. Stroke 2004; 35: 948-51. pubmed
関連トライアル ACTIVE W, ACTIVE W CHADS2 score, ACTIVE W paroxysmal vs sustained, AVERROES previous stroke/TIA, CHARISMA atrial fibrillation, EAFT 1993, ESPRIT , JAST, NABOR, PROTECT AF, SPAF, SPAF I-III 1999, SPAF I-III 2000, SPAF III 1998, SPORTIF risk of bleeding, SPORTIF V, van Walraven C et al
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