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MOST factor analysis
結論 洞機能不全患者において,臨床的特徴(脳卒中/一過性脳虚血発作の既往,白人,高血圧,全身性塞栓症の既往,NYHA分類III-IV度)は脳卒中の有意な予測因子であったが,ペーシングモードは有意ではなかった。

目的 徐脈のためペースメーカーを必要とする洞機能不全患者について,二腔(心房心室)ペーシングと心室ペーシングを比較したMOST試験において,脳卒中に関連する因子を解析。
デザイン ランダム化,intention-to-treat解析。本論文はMOST試験(N Engl J Med 2002; 346: 1854-62)の因子解析。
セッティング 多施設(91施設)。
期間 登録期間は1995年9月25日-1999年10月13日。追跡終了は2001年1月31日(平均追跡期間は33.1ヵ月)。
対象患者 2010例。洞機能不全により初回の二腔ペースメーカー植込みを予定しており,ランダム化時に洞調律にある21歳以上の患者。
【除外基準】―
【患者背景】年齢中央値は二腔ペーシング群74歳,心室ペーシング群74歳。
治療法 二腔ペーシング群(1014例),心室ペーシング群(996例)にランダム化。
追跡完了率
結果

●評価項目
生命表解析によると,脳卒中発生率は1年後2.2%(95%CI 1.6-2.9),5年後5.8%(95%CI 4.5-7.1)であった。
群別では二腔ペーシング群41例(4%) vs 心室ペーシング群49例(4.9%)と,両群間に有意差は認められなかった(ハザード比[HR]0.82,95%CI 0.54-1.25,p=0.36)。
多変量解析によると,脳卒中/一過性脳虚血発作の既往(HR 1.80,95%CI 1.12-2.89,p=0.014),白人(HR 2.44,95%CI 1.12-5.32,p=0.024),高血圧(HR 1.70,95%CI 1.06-2.72,p=0.028),全身性塞栓症の既往(HR 2.43,95%CI 1.06-5.60,p=0.037),NYHA分類III-IV度(HR 1.67,95%CI 1.01-2.77,p=0.044)は脳卒中の有意な予測因子であったが,ペーシングモードは有意ではなかった(p=0.37)。
また予測因子を補正すると,ペースメーカー植込み後の心房細動は脳卒中の有意な予測因子であった(HR 1.68,95%CI 1.02-2.76,p=0.042)。

●有害事象

文献: Greenspon AJ, et al; MOST Study Investigators. Predictors of stroke in patients paced for sick sinus syndrome. J Am Coll Cardiol 2004; 43: 1617-22. pubmed
関連トライアル ACTIVE W paroxysmal vs sustained, AFFIRM subgroup analysis, CHARISMA atrial fibrillation, CHARISMA subgroup analysis, ESPRIT , JAST, Koton S et al, Kristensen L et al , NASPEAF, PROTECT AF, SPORTIF risk of bleeding, SPORTIF V, WASID subgroup analysis
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