抗血栓トライアルデータベース
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BAFTA the Birmingham Atrial Fibrillation Treatment of the Aged Study
結論 75歳以上の心房細動(AF)患者に対しては,禁忌または治療による不利益を凌駕するベネフィットがないと判断された者を除く全員に抗凝固療法を実施すべきである。

目的 75歳以上のAF患者において,warfarinとaspirinによる脳卒中予防効果を比較。一次エンドポイント:致死性/機能障害を伴う非致死性脳卒中(虚血性/出血性),頭蓋内出血,大規模な動脈塞栓。二次エンドポイント:頭蓋外大出血,脳卒中以外の血管イベント,全死亡。
デザイン ランダム化,オープン,単盲検(評価者),intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(プライマリケア260施設)。英国。
期間 登録期間は2001年4月-2004年11月。追跡期間は2006年9月まで(平均追跡期間は2.7年)。
対象患者 973例。2年以内に心電図によりAF/心房粗動と診断された75歳以上の患者。
【除外基準】リウマチ性心疾患,5年以内の非外傷性大出血,頭蓋内出血,1年以内の消化器潰瘍,食道静脈瘤,3ヵ月以内の外科手術,血圧180/110mmHg超など。
【患者背景】平均年齢はwarfarin群81.5±4.3歳,aspirin群81.5±4.2歳。
治療法 warfarin群(488例。目標国際標準比[INR]2.5[範囲2.0-3.0],aspirin群(485例。75mg/日)にランダム化。
プライマリケア医が6ヵ月ごとに診察。
追跡完了率 脱落はwarfarin群4例,aspirin群4例。
【脱落理由】試験参加合意撤回両群とも各3例,移住各1例。
結果

●評価項目
一次エンドポイントはwarfarin群24件,aspirin群48件にみられた(1.8%/年 vs 3.8%/年,相対リスク0.48[95%CI 0.28-0.80],p=0.0027,絶対リスク減少2%[95%CI 0.7-3.2])。内訳は脳卒中21件(1.6%) vs 44件(3.4%)(p=0.003),頭蓋内出血2例(0.2%) vs 1例(0.1%)(p=0.65),動脈塞栓1例 (0.1%)vs 3例(0.2%)(p=0.36),治療必要数(NNT)は50人。
二次エンドポイントは,頭蓋外大出血はwarfarin群18例(1.4%/年),aspirin群20例(1.6%/年)(相対リスク0.87[95%CI 0.43-1.73],p=0.67),脳卒中以外の血管イベントは78例(6.1%) vs 76例(6.3%)(p=0.84),全死亡107例(8.0%) vs 108例(8.4%)(p=0.73)とすべて有意差はなかった。

●有害事象
[評価項目]に表記あり。

文献: Mant J, et al. and BAFTA investigators. Warfarin versus aspirin for stroke prevention in an elderly community population with atrial fibrillation (the Birmingham Atrial Fibrillation Treatment of the Aged Study, BAFTA): a randomised controlled trial. Lancet 2007; 370: 493-503. pubmed
関連トライアル ACTIVE A, ACTIVE W, AFASAK 2 1999, ARISTOTLE, ARISTOTLE concomitant aspirin use, ARISTOTLE previous stroke/TIA, ARISTOTLE risk score, aspirin連日投与による癌転移抑制効果, aspirin連日投与による短期の癌発生,癌死,非血管死抑制効果, ATRIA on and off anticoagulants, AVERROES bleeding, AVERROES previous stroke/TIA, CAST, EAFT 1993, ESPRIT , FASTER, Hellemons BS et al, Hylek EM et al, IST 1997, NVAFにおける全身性塞栓症予防のためのwarfarin, Pearce LA et al, PROTECT AF, RE-LY concomitant use of antiplatelet, RE-LY previous TIA or stroke, RE-LY quality of INR control, ROCKET AF, ROCKET AF post hoc analysis, ROCKET AF renal dysfunction, SPAF, SPAF I-III 2000, SPAF II 1994, SPAF II 1996, SPAF III 1996, SPAF III 1998, SPAF III 1998, SPORTIF III, SPORTIF V, TPT, WARCEF, WARP, WARSS, 心房細動患者に対する脳卒中予防療法における年齢効果, 新規経口抗凝固薬4剤のwarfarinに対する有効性・安全性
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