抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
VICTORIAh Venous Intermittent Compression and Thrombosis Occurrence Related to Intra-cerebral Acute Hemorrhage
結論 脳内出血患者において,間欠的空気圧迫法は無症候性深部静脈血栓症(DVT)を有意に抑制した。

目的 脳内出血患者において,静脈血栓塞栓症(VTE)予防のための間欠的空気圧迫法を評価。有効性の一次エンドポイント:10日間の下肢の症候性DVT,非致死的肺塞栓症(PE),PE関連死,下肢の無症候性DVT。二次エンドポイント:30,90日間の臨床的に明らかなVTE。
デザイン PROBE(prospective,randomized,open,blinded-endpoint),intention-to-treat解析。
セッティング 単施設。米国。
期間 登録期間は2002年2月-2003年12月。
対象患者 151例。18歳超の外傷性/自然発生性脳内出血患者。くも膜下出血の有無は問わない。
【除外基準】硬膜外/下血腫,下肢を含む多発性外傷による外傷性脳内出血,虚血性梗塞/血管炎の出血性変化,3ヵ月以内のDVTの既往,足関節上腕収縮血圧比<0.7の下肢動脈疾患,静脈グラフト,血管疾患(潰瘍)/外傷関連の下肢の創傷,蘇生禁止指示,入院から>24時間など。
【患者背景】平均年齢は弾性ストッキング群65.7±12.7歳,併用群59.9±14.7歳(p≦0.01)。
治療法 入院後ただちに弾性ストッキングを着用させ,48時間以内に弾性ストッキング単独群(77例)と弾性ストッキング+間欠的空気圧迫法併用群(74例)にランダム化。
追跡完了率 併用群の14例(18.9%)は間欠的空気圧迫デバイスに耐えられず治療を中止したが,脱落2例以外は解析に含めた。脱落は全体で18例(11.9%。弾性ストッキング単独群8例,併用群10例)。
【脱落理由】全例とも入院中の静脈圧縮超音波検査未実施。
結果

●評価項目
症候性VTEは両群とも0例。
静脈圧縮超音波検査施行前に14例(弾性ストッキング単独群8例,併用群6例)が死亡したが,PE関連死は認められなかった。
無症候性DVTは弾性ストッキング単独群11例(15.9%。近位部3例+遠位部8例) vs 併用群3例(4.7%。すべて遠位部)に認められた(相対リスク0.29[95%CI 0.08-1.00],p=0.03)。
3ヵ月間の追跡期間における臨床的に明らかなVTEは2例(各群1例)であった。

●有害事象

文献: Lacut K, et al; VICTORIAh (Venous Intermittent Compression and Thrombosis Occurrence Related to Intra-cerebral Acute hemorrhage) Investigators. Prevention of venous thrombosis in patients with acute intracerebral hemorrhage. Neurology 2005; 65: 865-9. pubmed
関連トライアル APOLLO, PREVAIL, PREVENT 2004, 急性出血性脳卒中患者におけるVTE予防のための抗凝固療法
関連記事