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SPORTIF II Stroke Prevention by Oral Thrombin Inhibitor in Atrial Fibrillation
結論 脳卒中の中-高リスクを有する非弁膜症性心房細動(NVAF)患者において,ximelagatran(最大60mg,1日2回)は用量の調整やモニタリングを要さず,忍容性良好であった。

目的 NVAF患者において,ximelagatran(20,40,60mg,各1日2回)の忍容性と安全性をwarfarinと比較。一次エンドポイント:血栓塞栓イベント,出血。
デザイン ランダム化,二重盲検(ximelagatran群),オープンラベル(warfarin群),用量設定試験(ximelagatran 20,40,60mg,各1日2回),intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(37施設)。11ヵ国(ヨーロッパ,米国)。
期間 試験期間は12週間。
対象患者 254例。1年以内に心電図所見で一過性/持続性NVAFが2回以上認められ,脳卒中の危険因子を1つ以上有する18歳以上の患者。
【除外基準】2年以内の脳卒中かつ/または全身性塞栓症,出血リスク上昇に関連する病態,可逆的障害によるNVAF,人工心臓弁,3ヵ月以内の心筋梗塞/CABG/PTCA,180/100mmHgを超える高血圧,左室瘤/心房粘液腫など。
【患者背景】年齢中央値はximelagatran 20mg群70歳,40mg群69歳,60mg群69歳,warfarin群71歳。
治療法 ximelagatran 20mg群(66例。20mg,1日2回),40mg群(62例。40mg,1日2回),60mg群(59例。60mg,1日2回),warfarin群(67例。INR 2.0-3.0を維持するよう用量調整)にランダム化。
開始前1週間の非ステロイド性抗炎症薬/血栓溶解薬は禁止。低用量aspirin(160mg/日まで)は医師の裁量により許可。
追跡完了率 試験完遂は207例。治療中止は47例。
【脱落理由】有害事象18例など。
結果

●評価項目
全身性塞栓イベントは,両群とも認められなかった。
大出血はximelagatran群0例 vs warfarin群1例。
小/その他の出血(おもに血尿,紫斑病,鼻出血,血腫など)はximelagatran 20mg群4例 vs 40mg群5例 vs 60mg群7例 vs warfarin群6例で,全体的に少なかったが,ximelagatran投与群でわずかに用量依存的に増加した。
その他,非致死性脳梗塞がximelagatran群1例,一過性脳虚血発作がximelagatran群1例 vs warfarin群2例に認められた。
ximelagatran群8例(4.3%)でS-アラニンアミノトランスフェラーゼの正常値上限>3倍の上昇がみられたが,治療継続/試験薬投与中止により正常化した。

●有害事象
有害事象はximelagatran投与群90例(48.1%)(血尿5.9%,めまい3.7%,疼痛3.7%,下痢3.2%,紫斑3.2%など),warfarin群34例(50.7%)(血尿10.4%,めまい4.5%,頭痛3.0%など)で,用量依存性の有害事象は認められなかった。

文献: Petersen P, et al; SPORTIF II Investigators. Ximelagatran versus warfarin for stroke prevention in patients with nonvalvular atrial fibrillation. SPORTIF II: a dose-guiding, tolerability, and safety study. J Am Coll Cardiol 2003; 41: 1445-51. pubmed
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