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Komatsu T et al Study for determination of the optimal cessation period of therapy with anti-platelet agents prior to invasive endoscopic procedures
結論 抗血小板薬を投与されている患者に対して侵襲的内視鏡術を実施する場合,直前の投薬中断期間はaspirin投与において3日間,ticlopidine投与において5日間,aspirin+ticlopidine投与において7日間で十分であることが示された。

目的 侵襲的内視鏡術直前における抗血小板薬投与の最適中断期間を検討するために,健常者に対し抗血小板薬(aspirin,ticlopidine,またはaspirin+ticlopidine)の投与を終了した後,定量的出血時間試験における出血時間(BT)および総失血量(Tv)の時間経過を評価。
デザイン
セッティング
期間 各レジメンの追跡期間は12日間(ASAレジメン,TPレジメン)または14日間(ASA +TPレジメン)。
対象患者 11例。年齢範囲19-29歳。健常男性(出血傾向なし,薬剤に対するアレルギーなし,胃潰瘍/十二指腸潰瘍の既往または家族歴なし,末梢血管試験正常)。
【除外基準】表記なし。
治療法 全例に対しaspirin 100mg/日投与(ASAレジメン),ticlopidine 300mg/日投与(TPレジメン),およびaspirin 100mg+ticlopidine 300mg/日投与(ASA +TPレジメン)を実施。各投与期間は7日間で,washout期間として各レジメン間に3週間以上の投与休止期間を設けた。
なお,初回投与10日前から試験終了時まで血小板機能に影響を及ぼしうる薬剤の投与を禁止。
追跡完了率 脱落者なし。
結果

●評価項目
BTはASAレジメンにおいて投与最終日に最大となり,その後減少して投与終了後3日目には投与前との有意差がみられなくなった(投与前3.96±0.88分→投与最終日9.12±4.53分[p<0.01]→投与終了後3日目5.54±2.19分[p=0.051])。TPレジメンにおいてBTは投与最終日に最大となり,その後減少したが,投与終了後5日目になっても投与前に比して有意に高値であった(投与前4.60±0.98分→投与最終日12.79±2.86分[p<0.01]→投与終了後5日目7.26±2.31分[p<0.01])。ASA +TPレジメンにおいてBTは投与最終日および投与終了後1日目に最大となり,その後減少して投与終了後7日目には投与前との有意差がみられなくなった(投与前4.70±1.05分→投与最終日14.39±1.71分[p<0.01],投与終了後1日目14.40±2.01分[p<0.01]→投与終了後7日目7.33±3.70分[p=0.051])。
TvはASAレジメンにおいて投与終了後1日目に最大となり,その後減少して投与終了後3日目には投与前との有意差がみられなくなった(投与前5.22±1.91μL→投与終了後1日目18.10±9.79μL[p<0.01]→投与終了後3日目8.06±6.23μL[p=0.155])。TPレジメンにおいてTvは投与終了後1日目に最大となり,その後減少して投与終了後5日目には投与前との有意差がみられなくなった(投与前7.17±1.89μL→投与終了後1日目22.00±11.30μL[p<0.01]→投与終了後5日目11.90±7.75μL[p=0.062])。ASA +TPレジメンにおいてTvは投与終了後1日目に最大となり,その後減少して投与終了後7日目には投与前との有意差がみられなくなった(投与前6.18±2.61μL→投与終了後1日目39.60±27.20μL[p<0.01]→投与終了後7日目13.70±13.40μL[p=0.230])。

●有害事象
表記なし。

文献: Komatsu T, et al. Study for determination of the optimal cessation period of therapy with anti-platelet agents prior to invasive endoscopic procedures. J Gastroenterol 2005; 40: 698-707. pubmed
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