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Gaspoz JM et al Cost effectiveness of aspirin, clopidogrel, or both for secondary prevention of coronary heart disease
結論 冠動脈疾患患者における二次予防のためのaspirin処方は費用対効果の観点からみて好ましい。aspirin禁忌患者におけるclopidogrel処方は,抗血小板治療を行わない場合に比べ費用対効果の観点からみて好ましい。aspirin投与可能な患者においてはclopidogrelのコストが0.60ドル/日まで低下しない限りaspirin単独処方の方がよい。

目的 冠動脈疾患の患者における二次予防効果を目的とした,aspirinかつ/またはclopidogrel長期投与による費用と有効性をシミュレーションにより比較。
デザイン メタアナリシス(元となる試験はランダム化,intention-to-treat解析),コンピュータによるシミュレーション試験。
セッティング
期間 追跡期間は25年(感度分析の一部については3年)。
対象患者 2003-2027年またはそれ以前に冠動脈疾患が進展し,最初の1ヵ月間生存していた35-84歳の在アメリカ患者を初年度68万例(以後,約70万-90万例/年が新規に冠動脈疾患を発症)と推定。
治療法 初年度(2003年)は85%にaspirin投与と仮定。
段階的治療戦略として,介入なし,初年度のaspirin投与続行,禁忌を除く全例にaspirin投与(aspirin拡大投与),禁忌を除く全例にaspirin投与+aspirin禁忌例にclopidogrel投与(aspirinまたはclopidogrel投与*),全例にclopidogrel投与(clopidogrel投与**),禁忌を除く全例にaspirin投与+全例にclopidogrel投与(aspirin+clopidogrel併用投与)を設定(aspirin+clopidogrel併用投与の前段階治療戦略は**ではなく*であることに注意)。
aspirin投与は325mg/日(コストは0.04ドル/日),clopidogrel投与は75mg/日(コストは3.22ドル/日),aspirin投与可能例は94.3%,clopidogrel投与可能例は100%と想定。
各治療戦略の有効性(冠動脈疾患による死亡,冠動脈疾患以外による死亡,心筋梗塞の発症など)はCoronary Heart Disease Policy Modelにより評価。
各種ランダム化臨床試験のデータから,冠動脈性心疾患イベント(慢性冠動脈性心疾患による心筋梗塞,心不全,死亡など)の減少率はaspirin投与31%,clopidogrel投与33.7%,aspirin+clopidogrel併用投与37.2%,冠動脈性心疾患以外の原因による死亡の減少率はaspirin拡大投与2.8%,clopidogrel投与2.9%,aspirin+clopidogrel併用投与2.9%と仮定。
過去の報告にもとづき胃腸管における重篤な出血によるコストは6,866ドル,胃腸管における小出血によるコストは733ドル,その他のより軽度な合併症によるコストは44.20ドル×外来診療回数と仮定。
追跡完了率
結果

●評価項目

●有害事象

文献: Gaspoz JM, et al. Cost effectiveness of aspirin, clopidogrel, or both for secondary prevention of coronary heart disease. N Engl J Med 2002; 346: 1800-6. pubmed
関連トライアル CHARISMA, CREDO, Mishkel GJ et al
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