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Sacco R et al Oral surgery in patients on oral anticoagulant therapy: a randomized comparison of different INR targets
結論 口腔手術を行う際に局所止血法を使用することにより,術前に抗凝固薬の用量を減量する必要のないことが示された。

目的 経口抗凝固療法(OAT)中の患者が口腔手術を受けた場合の転帰について,抗凝固薬を減量し国際標準比(INR)を低下させた患者と,減量せず通常のINR治療域を維持した患者とで比較。
デザイン ランダム化,オープン。
セッティング 表記なし。
期間 表記なし。
対象患者 131例。年齢,理由にかかわらず,OATを1ヵ月以上受けている患者。
【除外基準】表記なし。
【患者背景】平均年齢は用量減量群64±11歳,用量不変群61±12歳。人工弁設置(45%),心房細動(30%),静脈血栓塞栓症(12%),心臓弁膜症(10%),その他(3%)。
治療法 用量減量群(手術当日のINRを1.5-2.0[目標1.8]とするため,手術72時間前にOAT用量を減量)と用量不変群(OAT用量を減量せず,トラネキサム酸,酸化セルロースまたはコラーゲンスポンジを用いて手術部位を処置)にランダム化。
全患者について術後2時間の観察後退院させ,非ステロイド性抗炎症薬の使用を避けるよう指示(paracetamolは可)。用量減量群では手術翌日にINRが通常値に戻るようOATの用量を調整し,用量不変群では通常量を維持させた。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
手術当日の平均INRは用量減量群1.77±0.26,用量不変群2.89±0.42であった。
局所の補助的止血を必要とする出血は用量減量群10例(15.1%),用量不変群6例(9.2%)にみられた。群別にかかわらず,手術部位の出血には酸化セルロース充填を行ったが,血栓性合併症はみられなかった。

●有害事象

文献: Sacco R, et al. Oral surgery in patients on oral anticoagulant therapy: a randomized comparison of different INR targets. J Thromb Haemost 2006; 4: 688-9. pubmed
関連トライアル Al-Mubarak S et al, Crowther MA et al, Staresinic AG et al, Torn M et al, 心血管疾患リスクを有する患者におけるaspirin+OAC併用とOAC単独投与の比較
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