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Al-Mubarak S et al Thromboembolic risk and bleeding in patients maintaining or stopping oral anticoagulant therapy during dental extraction
結論 warfarinを服用中の患者において,国際標準比(INR)≦3.0で局所の止血が確保される場合,抗凝固薬の用量を変更せずに安全に抜歯することができる。

目的 抗凝固療法を一時的に中止することによる,抜歯後の出血への影響について評価。
デザイン ランダム化,単盲検(評価者のみ)。
セッティング 表記なし
期間 追跡期間は7日間。
対象患者 168例。warfarin維持療法(2-10mg/日)を1年以上受けている抜歯予定患者。
【除外基準】慢性肝疾患,肝機能または止血に影響を与える薬剤の使用。
【患者背景】平均年齢は1群53.6±15.3歳,2群51.2±14.0歳,3群49.3±12.3歳,4群54.5±14.6歳。
治療法 歯槽を縫合せずにwarfarinを中止(1群)または継続(2群),歯槽を縫合してwarfarinを中止(3群)または継続(4群)にランダム化。
1群および3群の患者には口腔手術の2日前にwarfarinの服用を中止し,抜歯12時間後に服用を再開するよう指示。
追跡完了率 表記なし
結果

●評価項目
warfarinを継続した2,4群では,中止した1,3群に比しINRが有意に高かった(それぞれ抜歯前→抜歯後;1群1.7±0.6→1.5±0.5,2群2.3±0.7→2.4±0.7,3群1.7±0.5→1.7±0.5,4群2.6±0.7→2.6±0.8)。しかし,warfarinの服用再開後1,3群のINRは上昇し,7日目には4群間に有意差はみられなかった(全群にて2.2-2.6)。
術後1日目の出血はINR>3.0の患者では52.38%と,1.0-2.0(12.9%)または2.0-3.0(18.9%)の患者に比し高かった(p<0.001)。

●有害事象
大出血はみられなかった。

文献: Al-Mubarak S, et al. Thromboembolic risk and bleeding in patients maintaining or stopping oral anticoagulant therapy during dental extraction. J Thromb Haemost 2006; 4: 689-91. pubmed
関連トライアル Crowther MA et al, Garcia DA et al, Sacco R et al, SPORTIF elderly patients, SPORTIF pooled analysis, Staresinic AG et al, 心血管疾患リスクを有する患者におけるaspirin+OAC併用とOAC単独投与の比較
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