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Martí-Fàbregas J et al Aspirin or anticoagulants in stenosis of the middle cerebral artery: A randomized trial
結論 症候性中大脳動脈狭窄症患者において,経口抗凝固薬と比較した結果,aspirinは血管イベント二次予防のための最適な治療薬である可能性が示唆された。

目的 症候性中大脳動脈(MCA)狭窄症患者において,血管イベント二次予防のためのaspirinと経口抗凝固薬(OA)の有効性と安全性を比較。一次エンドポイント:非致死性脳梗塞,非致死性急性心筋梗塞,致死性脳梗塞/心筋梗塞による血管死,肺塞栓血栓症/大動脈解離/心不全による死亡,突然死,脳出血/おもな全身出血性合併症。二次エンドポイント:一過性虚血発作(TIA),狭心症。
デザイン ランダム化,オープン。
セッティング 多施設。
期間 平均追跡期間は23.1±10.9ヵ月(範囲0.73-36ヵ月)。
対象患者 28例。MCA狭窄に起因するTIAまたはCI発症後90日以内の患者。
【除外基準】虚血性発作の原因となりうるその他の動脈性または非動脈性疾患,脳出血,aspirinまたはOAによる長期間治療の絶対的禁忌,OAまたは抗血小板薬の長期的な使用を要する患者,妊娠中,避妊を実施していない妊娠可能な女性,試験参加後に1ヵ月以上の抗凝固薬の使用を要する患者。
【患者背景】平均年齢はaspirin群66.7±10.3歳,OA群68.1±10.1歳。
治療法 aspirin群(14例。aspirin 300mg/日,朝1回経口投与)とOA群(14例。coumarin夜1回,目標INR 2-3になる用量にて経口投与)にランダム化。
coumarinに対してアレルギーのある患者にはwarfarinを同目標INRにて投与。手術を要する患者または出血性合併症患者に限り,1ヵ月未満のheparinの使用を許可。
追跡完了率 aspirin群0例,OA群3例が脱落。
【脱落理由】腸閉塞1例,胃癌1例,肺炎により死亡1例。
結果

●評価項目
一次エンドポイントはaspirin群0例,OA群2例(急性心筋梗塞1例,致死性脳出血1例)で,群間有意差はみられなかった(p=0.48)。CIは両群とも発症が認められなかった。
二次エンドポイントは,OA群でTIAの可能性例1例のみであった。

●有害事象
追跡完了率で示した以外,おもな有害事象はなし。

文献: Martí-Fàbregas J, et al. Aspirin or anticoagulants in stenosis of the middle cerebral artery: A randomized trial. Cerebrovasc Dis 2006; 22: 162-9. pubmed
関連トライアル AAASPS 2003, ACTIVE W, AFASAK 2 1999, CARESS, CAST-IST, Dutch-TIA Trial, EAFT 1993, EARLY, ESPRIT , FRISC, Georgiadis D et al, 2009, IST 1997, JAST, LASAF Pilot Study, NASPEAF, OASIS Pilot Study 1998, SPAF III 1996, SPIRIT, STARS, TIM, TPT, WARSS, WASID, WHS
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