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Georgiadis D et al, 2006 Early recurrent ischemic stroke in stroke patients undergoing intravenous thrombolysis
結論 血栓溶解療法を施行した急性脳卒中患者において,虚血性脳卒中の再発が早期神経学的悪化の原因となることはまれであった。その発症の時間パターンは症候性頭蓋内出血(SICH)とは異なっていた。

目的 脳卒中患者において,組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)静注後24時間以内の虚血性脳卒中初期再発(ERIS)の発症をSICHと比較。一次エンドポイント:t-PA静注24時間以内にERIS*1/SICH*2のいずれかによりNational Institute of Health stroke scale(NIHSS)スコアが4ポイント以上悪化。
*1診断基準:病初には罹患していなかった血管領域の関与が疑われる新規の神経学的症状があり,かつ頭部CTスキャンにより対応部位の虚血性損傷を確認/頭蓋内出血非存在の所見。
*2診断基準: 頭部CTスキャンかつ/またはMRIによる所見。
デザイン 後ろ向き,population-based研究。
セッティング 多施設(8施設)。スイス。
期間 試験期間は2001年1月-2004年11月。追跡期間は24時間。
対象患者 341例。National Institute of Neurological Disorders and Strokeプロトコールにもとづいたt-PA治療を受けた急性脳卒中の連続患者。
【除外基準】上記プロトコールの不遵守(発症から3時間超経過後のt-PA治療など)。
【患者背景】平均年齢は66±15歳。
治療法 [対象患者]に表記。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
ERISは2例(0.59%,95%CI 0.07-2.10),SICHは15例(4.40%,95%CI 2.48-7.15)に認められた。
脳卒中発症からt-PA静注開始までの時間は,ERIS2例は170分,175分,SICH例は中央値155(範囲130-180)分。
ERIS2例の発症はt-PA静注開始後40分,50分といずれもt-PA注入中,SICH例の発症はt-PA静注終了2-22時間後であった。

●有害事象
表記なし。

文献: Georgiadis D, et al. Early recurrent ischemic stroke in stroke patients undergoing intravenous thrombolysis. Circulation 2006; 114: 237-41. pubmed
関連トライアル Bravo Y et al, Kellert L et al, Mikulik R et al 2007, Mikulik R et al 2009, rtPA静注後の頭蓋内出血に関するリスク因子, Ruecker M et al, SAINT postthrombolysis ICH, Saqqur M et al, Schellinger PD et al, SITS-ISTR blood pressure, SITS-MOST multivariable analysis, Toni D et al, Tsivgoulis G et al
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