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PREVENT gender
結論 女性は男性に比し,静脈血栓症の再発リスクが低かった。

目的 特発性静脈血栓塞栓症の既往を有する患者における血栓症再発リスクについて,性別により,また女性については血栓症発症時に外因性ホルモン使用/妊娠中/分娩後かにより評価。一次エンドポイント:静脈血栓塞栓症の再発,大出血。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。本論文はPREVENT試験(N Engl J Med 2003;348:1425-34)の性差に関するサブ解析。
セッティング 多施設(52施設)。北米。
期間
対象患者 506例。特発性静脈血栓塞栓症の既往があり,full-dose warfarinによる連続3ヵ月以上の経口抗凝固療法を完了した30歳以上の患者。
【除外基準】転移性の癌,消化管出血,出血性脳卒中,抗リン脂質抗体症候群など。
【患者背景】年齢中央値(四分位範囲)は男性53(47-66)歳,ホルモン関連性血栓症の女性51(44-58)歳,非ホルモン関連性血栓症の女性55(47-67)歳。
治療法 ベースライン時の患者背景により以下の3群で比較:男性(268例),ホルモン関連性血栓症の女性(129例。閉経後ホルモン療法中,経口避妊薬使用中,妊娠中または産褥期に発症した血栓症患者),非ホルモン関連性血栓症の女性(109例)。
追跡完了率
結果

●評価項目
3年間に血栓症が再発する確率は,男性18.4%(95%CI 12.3-24.4),ホルモン関連性血栓症の女性5.0%(95%CI 1.1-8.9),非ホルモン関連性血栓症の女性15.0%(95%CI 6.3-23.8)であった。年齢,血栓症の発症回数,BMI,血栓性素因の変異,群別で調整した結果,女性は男性に比し血栓症再発のリスクが39%低かった(ハザード比[HR]0.61,95%CI 0.34-1.08)。
ホルモン関連性血栓症女性の再発リスクは男性に比し58%(HR 0.42,95%CI 0.19-0.97),非ホルモン関連性血栓症の女性に比し46%(HR 0.54,95%CI 0.19-1.54)低かった。非ホルモン関連性血栓症の女性における再発リスクは男性と同程度であった(HR 0.83,95%CI 0.42-1.66)。
warfarinの相対的効果に性差はみられなかった(p=0.25)。

●有害事象

文献: Cushman M, et al. Hormonal factors and risk of recurrent venous thrombosis: the prevention of recurrent venous thromboembolism trial. J Thromb Haemost 2006; 4: 2199-203. pubmed
関連トライアル Crowther MA et al, DURAC, Garcia DA et al, Home-LITE, Martinelli I et al, WAPS, Witt DM et al
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