抗血栓トライアルデータベース
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AFASAK 2 1999 Second Copenhagen Atrial Fibrillation, Aspirin, and Anticoagulation Study
結論 少用量warfarin,aspirinの単独または併用投与による軽度および重度の出血発生率は高かった。用量補正warfarin投与(INR 2.0-3.0)は,よりintensityの低い抗血栓療法に比較して大出血の頻度は高くなかったこと,また年齢は出血リスクに有意な影響を与えなかったことから,高齢の心房細動(AF)患者においても用量補正warfarin投与の忍容性は良好であると考察された。

目的 非弁膜症性心房細動(NVAF)患者において,抗凝固薬warfarinおよび抗血小板薬aspirinの単独および併用投与による出血への影響を比較検討。
一次エンドポイント:脳卒中(虚血性および出血性),または全身性血栓塞栓性イベント。二次エンドポイント:急性心筋梗塞(AMI),一過性脳虚血発作(TIA),他のエンドポイントによらない死亡。
デザイン ランダム化,オープン。
セッティング 単施設。デンマーク。
期間 試験期間は1993年5月~1996年10月。実施期間は6年の予定であったが早期に中止された。
対象患者 677例。年齢>18歳。非弁膜症性の慢性AFを有する外来患者。
【除外基準】60歳未満の孤立性AF,最近の脳卒中またはTIA既往,出血リスクを増大させる合併症または症状,経口抗凝固療法を実施中または実施予定。
治療法 少用量warfarin 1.25mg/日投与群(167例),warfarin 1.25mg/日+aspirin 300mg/日併用投与群(171例),aspirin 300mg/日投与群(169例),用量補正warfarin投与群(170例)にランダム化。
用量補正warfarin群:負荷用量として10mgを投与し,その後INR 2.0-3.0を目標に用量調整。目標域に到達後は,最大4週間ごとにINR測定を実施。
少用量warfarin群,warfarin+aspirin群では,最初は1週間ごと,その後は3ヵ月ごとにINRを測定。投与中止期間は4週/年まで許可。追跡調査は3,6ヵ月後,以後6ヵ月ごとに実施。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
(用量補正warfarin投与が,よりintensityの低い抗血栓療法に比し脳卒中抑制効果に優れることが他試験で示されたため,本試験は1996年10月2日に早期に中止された。)
対象症例中,130例(19.2%)で出血が発現(平均年齢74.4歳:67~87歳,男女比は3:2)。大出血は13例(女性1例,男性12例,平均年齢78.2歳:69~87歳,治療開始から平均235日後に発症:14~830日後)。大出血の内訳は,頭蓋内出血4例(致死性2例,非致死性2例),消化管出血8例,網膜出血1例。また,120例(うち3例は大出血を併発)が139件の軽度の出血を発現した。
各群における大出血の年間発生率は,少用量warfarin群0.8%(3例),warfarin+aspirin群0.3%(1例),aspirin群1.4%(5例),用量補正warfarin群1.1%(4例)と4群間で同等であった(p=0.20)。一方,Kaplan-Meier法による3年後の出血の累積発生率は,各群24.7%,24.4%,30.0%,41.1%と用量補正warfarin群で他群に比し有意に高かったが(p=0.003),これは軽度の出血の発生率が用量補正warfarin群で高かったことによる[各群5.6%(21例),7.4%(28例),7.1%(26例),11.8%(42例),p=0.02]。
Cox比例ハザードモデルを用いた解析では,出血の独立したリスク因子は用量補正warfarin投与によるINR上昇(p<0.001)およびMI既往(p=0.001)のみであった。加齢による有意な影響は認められず,用量補正warfarin群のみを対象に検討しても同様であった。

●有害事象
「評価項目」にあり。

文献: [substudy] Gulløv AL, et al. Bleeding during warfarin and aspirin therapy in patients with atrial fibrillation: the AFASAK 2 study. Atrial Fibrillation Aspirin and Anticoagulation. Arch Intern Med 1999; 159: 1322-8. pubmed
関連トライアル ACS後の心房細動患者におけるwarfarin使用と転帰, ACTIVE A, ACTIVE W, ACTIVE W CHADS2 score, ARISTOTLE, ARISTOTLE major bleeding, BAATAF, BAFTA, EAFT 1993, EAFT 1995, Hansen ML et al, HAT 1, Hylek EM et al, JNAF-ESP, Lamberts M et al, Lamberts M et al, NASPEAF, OASIS Pilot Study 1998, Olesen JB et al, ORBIT-AF, Pearce LA et al, Pengo V et al, Poli D et al, PROTECT AF, RCTにおけるwarfarinとaspirinの出血リスク, RE-LY quality of INR control, RE-LY risk of bleeding, SIFA, SPAF, SPAF I-III 1999, SPAF II 1994, SPAF II 1996, SPAF III 1996, SPAF III 1998, SPAF III 1998, SPORTIF risk of bleeding, SPORTIF V, TPT, Veterans Affairs Stroke Prevention
in Nonrheumatic Atrial Fibrillation
, WARSS
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