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CATS Canadian American Ticlopidine Study
結論 血栓性塞栓性脳梗塞の既往患者において,ticlopidineは二次予防(再梗塞,心筋梗塞,血管死)に有効であり,性差も認められなかった。

目的 血栓塞栓性脳梗塞の既往患者における,抗血小板薬ticlopidine投与の二次予防効果および安全性を検討。
一次エンドポイント:脳卒中の再発+心筋梗塞(MI)+血管死の複合。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(2ヵ国,25施設)。カナダ(12施設),アメリカ(13)。
期間 追跡期間は3年(平均24ヵ月)。
対象患者 1,053例。平均年齢ticlopidine群66歳,プラセボ群65歳。男性62%。脳梗塞発症後1週~4ヵ月。アテローム性脳梗塞,ラクナ梗塞。
【除外基準】心原性塞栓によると推測された脳梗塞,寝たきりの患者,重篤な合併症など。
治療法 ticlopidine 500mg/日(分2)投与群(525例)とプラセボ群(528例)にランダム化。
aspirin含有製剤の投与は避けるように指導。鎮痛薬にはacetaminophenを投与。
追跡完了率 早期の投与中止例は481例[45.7%:ticlopidine群272例(52%),プラセボ群209例(40%)]。
【脱落理由】禁忌な治療/手術(94例),アウトカムイベント発生(79例),有害事象(77例),その他の疾病(28例)など。
結果

●評価項目
脳卒中の再発,MI,血管死は,プラセボ群118例,ticlopidine群74例。年間発症率は各15.3%,10.8%であった。ticlopidineによるリスク低下率は30.2%(95%CI 7.5-48.3%,p=0.006)であった。また,ticlopidine投与の相対リスクは,男性で28.1%(p=0.037),女性で34.2%(p=0.045)低下した。intention-to-treat解析では,相対リスクは23.3%の低下を示した(p=0.02)。

●有害事象
ticlopidineにより好中球減少(重篤例約1%)や皮疹,下痢(重篤例約2%)が認められたが,いずれも回復した。

文献: [main] Gent M, et al and the CATS Group. The Canadian American Ticlopidine Study (CATS) in thromboembolic stroke. Lancet 1989; 1: 1215-20. pubmed
関連トライアル AAASPS 2003, ARIS, BDT, Canadian Multicenter Trial, CAPRIE 1996, CAPRIE 1999, CAPRIE 2000, CAST, CHARISMA, CHARISMA subgroup analysis, COMMIT, CREDO, EAFT 1993, EMATAP, ESPS-2 1996, Gent M et al 1985, Ishikawa K et al, ISIS-2, Limet R et al, PARIS-II, PCI-CLARITY, PCI-CURE, PHS, SPAF II 1994, STIMS, TASS 1989, TASS 1993, TASS 1993, TISS, WHS
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