抗血栓トライアルデータベース
home

米国心臓病学会(American College of Cardiology: ACC)


[2012年]

EINSTEIN-PE編集委員コメントあり 肺塞栓症(PE)の初期・長期治療について,rivaroxaban固定用量単独投与の標準治療に対する非劣性が認められ,ベネフィット/リスクを改善する可能性が示された。

TRA 2°P-TIMI 50編集委員コメントあり安定アテローム性動脈硬化症患者において,標準治療へのvorapaxarの追加は心血管死または虚血イベントの再発を抑制したが,頭蓋内出血を含む中等度〜重度の出血リスクを増大させた。

[2010年]

MM-WESワルファリン療法を開始する外来患者において,通常の治療に遺伝子型検査を追加することは,出血/血栓塞栓症による入院のリスクを低減させる。

REAL-LATE / ZEST-LATE編集委員コメントありDES植込みを受けた患者において,12ヵ月を超えるクロピドグレル+アスピリン併用はアスピリン単独に比し,MIおよび心臓死を抑制しなかった。

米国心臓協会(American Heart Association: AHA)


[2012年]

ASPIRE 編集委員コメントあり 初期治療として抗凝固療法を完了した初発の特発性VTE患者において,低用量aspirinはプラセボに比し,VTE再発を抑制しなかった。しかし,出血を増加させずに主要血管イベントを抑制したことから,低用量aspirinのベネフィットについての初期のエビデンスが示された。

[2011年]

ADOPT 編集委員コメントあり 内科疾患による入院患者において,apixabanによるVTE予防療法の延長はenoxaparin短期投与と比較して優越性は認められず,大出血が増加した。

ATLAS ACS 2-TIMI 51 編集委員コメントありJ 発症後間もないACS患者の二次予防において,rivaroxabanは心血管死,MI,脳卒中の複合エンドポイントの発生を抑制した。大出血および頭蓋内出血は増加したが,致死的出血の増加はみられなかった。

ISAR-REACT 4 編集委員コメントあり PCIを施行するSTEMI患者において,abciximab+UFH はbivalirudin単独に比し虚血事象を抑制せず,大出血を増加させた。

TRACER編集委員コメントあり NSTE-ACS患者において,標準療法へのvorapaxarの追加は虚血イベントを抑制せず,頭蓋内出血を含む大出血を増加させた。


[2010年]

GRAVITASDES植込み後高い血小板反応性を示す患者において,クロピドグレル高用量投与は標準用量投与に比し,心血管死,非致死的心筋梗塞,ステント血栓症を抑制しなかった。


[2009年]

CHAMPION PCI編集委員コメントありACS患者において,PC)施行30分前から2時間後までのカングレロー継続静注は,PCI施行30分前のクロピドグレル600mg経口投与に比し,48時間後の全死亡,MI,虚血による血行再建術を抑制しなかった。

CHAMPION PLATFORM編集委員コメントありPCI中のカングレロー静注はプラセボに比し,一次エンドポイントを抑制しなかった。ステント血栓症および死亡がカングレロー群で抑制され,輸血は増加しなかったことから,カングレローのさらなる試験が必要だと思われる。

米国血液学会(American Society of Hematology: ASH)


[2011年]

CaVenT編集委員コメントあり腸骨大腿DVT患者において,標準治療へのCDTの追加は,標準治療単独に比し,PTSを減少させることにより長期転帰を改善した。


[2010年]

Hestia Study編集委員コメントありHestia基準で外来治療を選択されたPE患者の再発リスクは低く,外来で管理可能であった。


[2009年]

RE-COVER編集委員コメントあり急性VTE治療において,ダビガトランはワルファリンと同様に有効であり,安全性プロフィールも同等であった。

欧州心臓病学会(Europesn Society of Cardiology: ESC)


[2012年]

TRILOGY ACS 編集委員コメントありUAまたはNSTEMI患者において,prasugrelはclopidogrelに比し,虚血イベントを減少させなかった。出血リスクは同程度であった。

[2011年]

ARISTOTLE 心房細動患者の脳卒中/非中枢神経系塞栓症予防について,apixabanはwarfarinに対し優越性を示した。大出血,死亡は抑制した。

MINAP-GPRDACS患者において,退院後12ヵ月以内のclopidogrel中止は特に高齢患者でよくみられ,死亡または非致死的MIリスクを上昇させた。

ROCKET AF renal dysfunction編集委員コメントあり中等度腎機能障害患者と腎機能正常患者におけるrivaroxabanのwarfarinに対する効果は一貫していた。

RUBY-1編集委員コメントあり急性冠症候群(ACS)患者において,標準抗血小板薬併用療法へのdarexaban追加は,予期された通り用量依存的に2〜4倍の出血発生率の上昇がみられた。他に安全性の問題は認められなかったが,有効性の兆候もみられなかった。


[2010年]

FUTURA/OASIS-8編集委員コメントありUFH低用量投与は標準用量投与に比し,PCI周術期の大出血および血管アクセス部位合併症を抑制しなかった。

ISAR-REACT 3A クロピドグレル負荷用量投与後PCIを受けた心筋マーカー陰性の患者において,UFH100U/kg投与は歴史的対照の140U/kg投与に比し,正味の臨床ベネフィットが得られた。

J-LANCELOT編集委員コメントありJ日本人患者において,標準的な抗血小板療法にPAR-1阻害薬atopaxar(E5555)を追加すると,臨床的に重要な出血を増加させずにMACEを抑制する可能性が示されたが,肝機能異常,QTcFの増加が認められた。

REACH 4-year outcomes編集委員コメントありJ心,脳,末梢のうち複数の血管床にアテローム血栓症を有するpolyvascular diseaseは,将来の虚血イベント発症の最も強力な予測因子であった。


[2009年]

AAA編集委員コメントあり心血管疾患既往のないABI低下者において,アスピリンはプラセボに比し血管イベント発生を低減させなかった。

NORDISTEMI 農村地域のSTEMI治療において,遠方のPCI施行可能施設まで患者を救急搬送しPCIを施行することは,地域医療施設での保存的治療に比し,主要転帰を改善しなかった。しかし,12ヵ月後の死亡,再梗塞,脳卒中発生率は抑制した。

PLATO編集委員コメントありST上昇型/非ST上昇型ACS患者において,チカグレロールはクロピドグレルに比し,血管死,MI,脳卒中を抑制した。大出血発生率は同等であったが,CABGに関連しない出血の増加が認められた。

RE-LY編集委員コメントありJAF患者において,ダビガトラン110mgの脳卒中および全身性塞栓症予防効果はワルファリンに対し非劣性を示し,大出血は少なかった。ダビガトラン150mgはワルファリンに比し,脳卒中および全身性塞栓症を有意に抑制した。大出血発生率は同等であった。

SEPIA-ACS TIMI 42 非ST上昇型ACS患者において,オタミキサバン0.100〜0.140mg/kg/時注入は虚血事象を抑制する可能性が示唆された。安全性はUFH+エプチフィバチド併用と同様であった。

欧州脳卒中学会(European Stroke Conference: ESCO)


[2011年]

PERFORM編集委員コメントあり非心原性虚血性脳卒中患者の二次予防について,terutrobanはアスピリンに対する非劣性基準を満たさず,安全性の優越性も認められなかった。


国際脳卒中学会(International Stroke Conference: ISC)


[2011年]

AVERROES編集委員コメントありVKA不適応の心房細動患者において,アピキサバンはアスピリンに比し,大出血/頭蓋内出血を増加させずに脳卒中/全身性塞栓症を抑制した。


[2010年]

CSPS 2編集委員コメントありJ 脳梗塞後の患者において,シロスタゾールはアスピリンに比し脳卒中リスク,出血リスクを抑制したことから非劣性と考えられ,優越性の可能性も示唆された。

国際血栓止血学会(International Society on Thrombosis & Haemostasis: ISTH)


[2011年]

APPRAISE-2編集委員コメントあり虚血リスク因子を有する最近発症のACS患者において,標準的抗血小板療法へのapixabanの追加は,虚血イベントを抑制することなく大出血イベントを増加させる可能性が示唆された。

J-ROCKET AF編集委員コメントあり脳卒中リスクのある非弁膜症性心房細動患者における脳卒中,全身性塞栓症予防について,日本人にあわせた用量でのrivaroxaban投与は,用量調節warfarin投与に対し,安全性に関して非劣性が認められた。有効性については強い抑制傾向が示された。