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米国心臓協会学術集会(AHA 2015)2015年11月7~11日,米国・オーランド
DVT患者における医療資源節減に対するリバーロキサバンとLMWH/ワルファリンの影響
2015.12.8
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リバーロキサバンを投与されているDVT患者は,LMWH/ワルファリン投与患者に比べ,外来または救急部門受診後,翌週以降の入院または外来受診が有意に抑制-11月9日,米国心臓協会学術集会(AHA 2015)にて,Monika Raut氏(Janssen Scientific Affairs,米国)が発表した。

●背景・目的

深部静脈血栓症(DVT)治療において,リバーロキサバンは初期から単剤での治療が可能なため,低分子量ヘパリン(LMWH)およびワルファリンに比べ,医療資源投入量の節減につながる可能性が示唆されている。

本研究では,外来DVT患者の入院,救急部門受診,外来受診などの医療資源投入量について,リバーロキサバンおよびLMWH/ワルファリンとの比較を行った。

●方法

2011年1月~2013年12月,Truven Health MarketScanの薬剤処方データベースを用い,後ろ向きマッチングコホートによる研究を行った。同データベースより,2012年11月2日以降に外来または救急部門にてDVTの初回診断をうけた成人患者で,診断当日にリバーロキサバンまたはLMWH/ワルファリン投与を開始された症例を同定。患者はDVT診断後1,2,3,4週に追跡を行い,全入院ならびに静脈血栓塞栓症(VTE;DVTまたは肺塞栓症[PE])による入院について,Linの手法(依存関係にある単語の結合度を評価する統計学的手法)を用い評価した。

●結果

リバーロキサバン投与患者512例すべてについて,LMWH/ワルファリン投与患者とのマッチングを行い,計1,024例を対象とした。

リバーロキサバン群における患者1例あたりの全入院の平均回数は,LMWH/ワルファリン群に比べ,1週後(0.012 回,0.032回,p=0.044),2週後(0.022回,0.048回,p=0.040)は有意に抑制,3週後(0.038回,0.061回,p=0.112)および4週後(0.045回,0.078回,p=0.058)では抑制傾向を認めた。

リバーロキサバン群におけるVTEによる患者1例あたりの平均入院回数は,LMWH/ワルファリン群に比べ,1週後(0.008回,0.028回,p=0.020),2週後(0.016回,0.042回,p=0.020)は有意に抑制,3週後(0.030回,0.052回,p=0.074)は抑制傾向,4週後(0.034回,0.068回,p=0.036)は有意に抑制された。

理由を問わないすべての外来受診は,4週後まで一貫してリバーロキサバン群でLMWH/ワルファリン群に比べ抑制された(1週後:リバーロキサバン群1.543回,LMWH/ワルファリン群2.831回,2週後:2.281回,4.433回,3週後:3.076回,5.762回,4週後:3.761回,6.909回,全評価時点でp<0.001)。

救急部門受診については,全評価時点で同程度であった(1週後:リバーロキサバン群0.390回,LMWH/ワルファリン群0.366回,2週後:0.407回,0.413回,3週後:0.435回,0.457回,4週後:0.458回,0.492回)。

●結論

リバーロキサバンを投与されているDVT患者は,LMWH/ワルファリン投与患者に比べ,外来または救急部門受診後,翌週以降の入院または外来受診が有意に抑制された。

Raut M, et al. Hospitalizations and Other Healthcare Resource Utilization Among Patients With Deep Vein Thrombosis Treated With Rivaroxaban versus Low-Molecular-Weight Heparin and Warfarin in the Outpatient Setting.

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