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米国心臓協会学術集会(AHA 2014)2014年11月15~19日,米国・シカゴ
アブレーション周術期のリバーロキサバンの有効性および安全性:ワルファリンとの比較(メタ解析)
2014.12.24
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Rame Nairooz氏
Rame Nairooz氏

カテーテルアブレーション施行時におけるリバーロキサバン継続投与は,ワルファリンの継続投与と同等あるいはそれ以上の有効性・安全性が期待される-11月16日,第87回米国心臓協会学術集会(AHA 2014)にて,Ramez Nairooz氏(University of Arkansas for Medical Sciences,米国)が発表した。

●背景・目的

心房細動に対する根本的な治療として,カテーテルアブレーション(以下,アブレーションと略す)が普及してきたが,アブレーション周術期には,出血リスクと塞栓症リスクのバランスがとれた至適抗凝固療法が重要となる。非弁膜症性心房細動(NVAF)患者に対する脳卒中予防において,リバーロキサバンを用いた抗凝固療法がワルファリンに代わり得る治療として注目されている。しかし,臨床現場で用いられるようになってからまだ日が浅く,アブレーション施行時における継続投与の有効性あるいは安全性に関する報告は,まだ限られているのが現状である。

そこで本研究では,アブレーション施行時のリバーロキサバン継続投与の有効性および安全性について,ワルファリン継続投与と比較するメタ解析を行った。

●方法

2014年5月までの期間について,PubMed,Cochrane CENTRAL,Embase,EBSCO,Web of Science,CINAHLにて,アブレーション施行時におけるリバーロキサバン継続投与とワルファリン継続投与を比較した臨床研究を検索した。検索対象は査読のある雑誌に掲載された論文あるいは学術集会アブストラクトとし,英文で記載されたものに限定した。 評価項目はアブレーション後30日までの脳卒中,一過性脳虚血発作(TIA),血栓塞栓症(脳卒中/TIA),大出血,小出血,および全出血イベントとし,解析にはランダム効果モデルを用いた。

●結果

5つの観察研究,1,691例が解析対象となった(リバーロキサバン736例,ワルファリン955例)。

リバーロキサバン,ワルファリンともにイベント発症率が低く,血栓塞栓症(0.4% vs. 0.8%,オッズ比[OR]0.50;95%CI 0.14-1.71,p=0.27),脳卒中(0.1% vs. 0.6%,OR 0.30;0.06-1.50,p=0.14),TIA(0.29% vs. 0.29%,OR 1.04;0.15-7.43,p=0.97),全出血(5.02% vs. 6.8%,OR 0.76;0.50-1.17,p=0.21),あるいは小出血(3.8% vs. 4.6%,OR 0.97;0.59-1.61,p=0.91)のいずれも,両群間に有意差を認めなかった。

大出血に関しては,有意ではないものの,リバーロキサバン1.2%(9件/736例)で,ワルファリン2.19%(21件/955例)に比べてリスクが低い傾向がみられた(OR 0.50;0.23-1.08,p=0.08)。

●結論

アブレーション周術期の血栓塞栓合併症および出血性合併症に関して,リバーロキサバン継続投与はワルファリン継続投与と同等あるいはそれ以上の有効性および安全性を示した。

Nairooz R, et al. Efficacy and Safety of Rivaroxaban in Patients Undergoing Atrial Fibrillation Ablation: Evidence From a Meta-Analysis.


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