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米国心臓協会学術集会(AHA 2014)2014年11月15~19日,米国・シカゴ
X-VeRTサブ解析:洞調律維持の予測因子
2015.2.16
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除細動施行6週後の洞調律維持の予測因子は,早期除細動施行および除細動後のPR間隔正常-11月19日,米国心臓協会学術集会(AHA 2014)にて,Michael D Ezekowitz氏(Sidney Kimmel Medical College, Jefferson University,米国)が報告した。

●背景・目的

X-VeRT 1, 2)では,待機的除細動を予定されている心房細動患者1,504例において,リバーロキサバンはビタミンK拮抗薬(VKA)の有効かつ安全な代替薬であり,迅速な除細動施行を可能とすることが示された。同試験では,除細動施行の時期(早期:無作為割付の1~5日後または遅延:3~8週後)については,除細動前に十分な抗凝固療法が行われているか,あるいは経食道心エコー実施予定の有無によって,担当医の裁量により決定された。

ここでは,事前に定められた解析として,試験終了時(除細動の42日後)の洞調律維持の予測因子について検討を行った。

●方法

本解析では,X-VeRT登録患者のうち初回除細動が成功した症例を対象とし,自然治癒で洞調律に復した症例は除外した。洞調律の維持とは,試験終了時の心電図において洞調律が確認された場合と定義し,試験期間中に更なる除細動を必要とした症例は非洞調律とした。解析は多変量ロジスティック回帰モデルを用いた。

●結果

待機的除細動は1,504例中1,057例で成功し,試験終了時の洞調律維持は584例,非洞調律は473例であった。残りの447例(除細動を施行せず106例,自然治癒116例,除細動不成功225例)は,本解析からは除外した。

洞調律例,非洞調律例について,患者特性ならびに併用薬は同様であったが,洞調律例は非洞調律例にくらべ早期除細動施行が多かった。また,登録時の収縮期血圧(SBP)130~160mmHgの高血圧例が多く,CHADS2スコア,CHA2DS2-VAScスコアが高かった。さらに,左室駆出率≧40%,除細動後のPR間隔<0.24秒の症例が多いという特徴がみられた。

このなかから,多変量解析により早期除細動施行(遅延施行に対しオッズ比[OR]1.73;95%CI 1.32-2.26,p<0.01),除細動後のPR間隔正常(<0.24秒,≧0.24秒に対しOR 1.50;1.01-2.24,p=0.05)が洞調律の予測因子としてあげられた。SBP 130~160mmHgは関連している傾向を認めた(≧160mmHgに対しOR 1.81;0.99-3.32,p=0.06)。

●結論

X-VeRTにおいて,早期除細動施行および除細動後のPR間隔正常は除細動施行6週後の洞調律維持の予測因子であった。

文献

  • Ezekowitz MD, et al. Rationale and design of the eXplore the efficacy and safety of once-daily oral riVaroxaban for the prEvention of caRdiovascular events in patients with nonvalvular aTrial fibrillation scheduled for cardioversion trial: A comparison of oral rivaroxaban once daily with dose-adjusted vitamin K antagonists in patients with nonvalvular atrial fibrillation undergoing elective cardioversion. Am Heart J 2014; 167: 646-52.
  • Cappato R, et al. Rivaroxaban vs. vitamin K antagonists for cardioversion in atrial fibrillation. Eur Heart J September 2, 2014. doi:10.1093/eurheartj/ehu367.

Ezekowitz MD, et al. Factors Predicting Sinus Rhythm in Patients Cardioverted in the X-VeRT Study


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